遺跡馬鹿 台中と台北周辺は古跡だらけ |
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卯澳(マーアオ)漁村と利洋宮(佛祖廟) 台湾の東には個性的な石組みの建物に住んでいる人たちがいます。 電車とバスを乗り継いで訪ねてみました。 アクセスはあまり良くありませんが、秘境味のある場所で楽しかったです。 ★卯澳(マーアオ)漁村 台北駅から40分ほど区間車に乗り、「瑞芳」に到着しました。 美食廣場という市場は朝7:00くらいから開店しているので朝食をここで取りました。 小さな街ですが、超有名観光地「九份」へのバスが出ているので、知っている方も多いかもしれません。 『国民広場(區民廣場)』という停留所名です。 ここから多方面のバスが発着します。 列がごちゃごちゃなので要注意です。 悠遊カードが使えます。 『856:黃金福隆線』の経路図です。(2024年11月) (バスの時刻は必ず公式サイトで要確認) ※卯澳漁村から馬崗漁村へは歩いて移動(2km:30分ほど) 行き:瑞芳始発 ・09:00発(區民廣場)-10:10着(卯澳) ・12:00発(區民廣場)-13:06着(卯澳) 帰り:馬崗始発 ・1325(馬崗)-1440着(瑞芳) ・16:25(馬崗)-1740着(瑞芳) バスの写真です。 超有名観光地「九份」へ向かう客を乗せるのだから、さぞかしデラックスな大型バスが来るかと思ったら市バスでした。 1時間近く乗車します。 バスの内部です。 あちこちでこのタイプのバスに乗りました。 天井から電光掲示板がぶら下がっていて、停留所の確認をするのも便利でした。 窓越しにこんな海を見ながら漁村へ向かいます。 観光地を巡る路線なのでお客さんは多く乗っています。 卯澳のバス停に到着しました。 降りたのは私だけでした。 この道は大型トラックの往来が多いので、道を渡るときは気をつけてください。 観光の始まりです! 川沿いの建物に向かいます。 復元された壁です。 扉の向こうは村の人たちが使う作業場になっているようです。 こうやって見ると、インカの遺跡みたいな雰囲気です。 今もこの石組の建物に住んでいる地元の人たちです。 この日は天気が良くて風も穏やかでしたが、海風がキツイ日を考えると石壁は頼りになりますね。 保護を受けている石造りの廃墟にやってきました。 元々は2階建てだったようです。 窓の上になにやら石のオブジェが…。 太陽を想像させるデザインですね。 盛大に爆発するフレアのようです。 石積みには3つのパターンがあります。 これは斜めに石を積んで、「人」のような組み合わせにします。 これは長い石、短い石をバランス良く組んでいく方法です。 石を上手く組み合わせると、こんなきれいな角を作ることができます。 窓枠の組み方です。 こんな風に様々な石の組み方をしている家はお金持ちなのだそうです。 建物の一番高く積まれている場所を下から見上げています。 良く崩れないなぁと感心してしまいます。 昔は柵もなく自由に入れたようです。 仕切りなどがないようなので住居というより作業場のように感じます。 これらの石は近くから調達したものだそうです。 休日ならこの辺りに屋台が出て、観光客が海鮮料理を食べに押し掛けるそうです。 この日は天気は良いですが、冬の平日ということで観光客もまばらです。 貸店舗です。 こんな遺跡みたいな建物に住んでみたいですね。 トイレあります。 トイレも石積みです。 漁村のアイドルと写真! 漁村のシンボルです。 お魚咥えた猫ですが、魚がデカい! 漁村に猫はつきものですが、今回は1匹も会えませんでした。 次は漁村を見守る廟へ向かいます。 ★利洋宮(佛祖廟)と籠持ち観音(提籃観音) 利洋宮(佛祖廟)です。 台湾で唯一の『籠持ち観音』が奉安されています。 中国語だと「提籃観音」と言います。 清朝1830年の頃、漁師が海岸でこの籠を持った観音様を拾ったそうです。 この観音様を持ち帰った漁師は長年の病が薬も使わず癒され、村人がそれを人づてに聞いて参拝するようになったそうです。 やがて今のようにここの守護神となりました。 観音様が起こした奇跡について紹介します。 廟を建て増しすることになった時、観音様が占いを通じて使って欲しい巨石を伝えたそうです。 また、建材となりそうな良質のクスノキが湾に流れてくることも予言し、果たしてその予言が的中し、流れ着いたクスノキを用いて廟の再建をしました。 日本の統治時代には民間信仰への弾圧であやうく焼却されそうになりましたが、村人が観音像を家に隠し、難を逃れ、のちに復位したそうです。 仏像の高さは30センチほど。 籠には魚がたくさん入っているそうです。 不思議な由来と霊験あらたかな観音像に心惹かれました。 |