遺跡馬鹿  台中と台北周辺は古跡だらけ


■台中・台北周辺は古跡だらけ
旅行の概要/宿泊

■霧峰方面
921地震教育園区
五峰林家公堡堤公園
┗雲峰区長青学苑ガジュマル


■日月潭
玄奘寺
日月潭/蛇窯/伊達邵老街

■鹿港
鹿港老街
■彰化
南天宮(十八層地獄)
┗南郭宿舎群

1895八卦山抗日保台史蹟館
┗扇形車庫


■台中駅周辺
国立自然科学博物館
┣無為草堂
┗台中紹介


■東北角湾漁村
卯澳(マーアオ)漁村
┗ 利洋宮(佛祖廟)

馬崗(マーガン)漁村
┗極東公園(台湾最東端)


■台北周辺
台湾総督府庁舎見学
┗ 監察院見学

林安泰古暦民俗文物館
┣四四南村
┗鶯歌


■たれぱんだ写真館
┗台中・台北でたれたり、食べたり



 
日月潭の『玄奘寺』



ここ日月潭の『玄奘寺』では西遊記に登場する玄奘三蔵法師の「頭骨」が奉安されています。
そしてこの頭骨は、日本の 埼玉県にある『慈恩寺』 から分骨されたものです。

私が埼玉県の慈恩寺を訪問したのは2024年5月。
玄奘祭で子供たちが孫悟空に扮して練り歩くと聞いたので、是非見てみたいと思ったからです。
そして偶然にも三蔵法師の頭骨が慈恩寺に招来して80年という記念の年でもありました。
この記念の年に日月潭の玄奘寺も訪問できたら良いことが起こるのではないかと思い、旅の計画を練りました。

今回、慈恩寺の記念祭に参加し、火渡りまでしていただいたお札、そして購入した悟空のお守りをもって、無事に日月潭の玄奘寺を尋ねることができました。



玄奘三蔵法師の遺骨の奉安地を訪ねる旅は、今のところ三か所をめぐりました。
後は中国・南京の玄奘塔、日本・奈良薬師寺も回る予定でいます。

中国・西安(大昔に訪問)
護国興教寺
以前、遺骨が埋葬されていた塔。
埼玉県(2024年訪問)
慈恩寺の玄奘三蔵霊骨塔。
台湾・日月潭(2024年訪問)
玄奘寺
今回の訪問地




★玄光寺



船に乗ってまずは対岸にある『玄光寺』をお参りします。





ここが船着き場です。
大勢の人が休憩したり、写真を撮ったりしています。





少し石の階段を登り、『玄光寺』に着きました。
玄奘三蔵の頭骨は、まずこの寺に奉安されました。
のちに山の上に玄奘寺が建設され頭骨を移しましたが、今は招来した当時の写真などが展示してあり資料館としての役割も担っています。





当時の写真や人々の動向を紹介したパネルがありました。
日本からやってくる遺骨を出迎えようと松山飛行場には十数万人の人たちが押し寄せたそうです。






このカラー写真の方が尽力なさった日本のお坊様、倉持秀峰さんです。





この箱の中に宝塔が収められています。




★玄奘寺



いよいよ玄奘寺へ向かいます。
石段を登って、登って、かなり登ります。
息が切れるほど登るので水分補給用に水筒を用意すると良いです。





やっと玄奘寺の山門に到着しました。
白くて新しいです。





本殿に到着です。
記念写真です。
お札には埼玉県慈恩寺の「玄奘塔(霊骨石塔)」が焼き印されています。





中央の黒い塔に頭骨が収められているのですが、良く見えませんでした。
あまり近づくとブザーがなるので要注意です。
絶対に実物を見たいという人は双眼鏡を忘れずに!
…でもたぶん見えないような気がします。
そんな人のために寺ではリアルタイムで「頭骨」を撮影し、壁のモニターに映し出しています。
普段あまり驚かない私ですが、これには驚きました。
「なんというサービス精神!仏の慈悲!」

ここまで来た甲斐があった、報われたと思いました。





さきほど紹介した日本のお坊様、倉持秀峰さんの遺骨が玄奘寺に奉安されています。
この件に尽力してくれたことに対し、倉持さんが亡くなった後、台湾側からの要請があり分骨されたそうです。





本殿横にオミヤゲ屋があり、そこで「杏仁茶」を飲みました。
さっぱりした味でした。





本殿から湖を見てみます。
手前のミヤゲ屋がちょっとアレですが、見晴らしがよいです。






「遺跡馬鹿-台中と台北周辺は古跡だらけ」のトップに戻る

遺跡馬鹿トップに戻る