遺跡馬鹿  安陽と北京は遺跡だらけ:中国考古博物館


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中国考古博物館



中国考古博物館の大きな特徴は「倉庫式展示」で、発掘現場からそのままの状態で持ち帰られた人骨や副葬品が展示されています。
天安門広場にある「中国国家博物館」に展示されている ピカピカ に磨かれた青銅器に ”うんざり” したあなたを満足させる 超 級 至 宝 がここにあります。


  
できたてホヤホヤの博物館です。2023年9月に開館!
建物は、青銅器の 『尊』 をイメージしているそうです。
言われてみれば、この反り返ったところは 『四羊方尊』 に似ています。
近くには北京オリンピックのメインスタジアム「北京国家体育場」通称『鳥の巣』があります。
入口を守る聖獣は鹿?獅子?
この博物館は中国歴史研究院が管轄しているそうです。


 
中国歴史院傘下の博物館なのでイベントもガチ考古学です。
館内に入ると広い空間と殷墟遺跡で出土した馬車が展示されています。
天井から床にかけて、この広間は中国の歴史がオブジェとなって展示されているので、分かる人なら更に楽しめると思います。
まずは馬車をじっくり見学します。


  
殷墟遺跡でも展示されていた馬車ですが、ここのは格が違いました。
・大きくて立派!躍動感を残したまま埋められていたものを近くで見学できる。
・御者の遺骨もある。
・馬に飾られていた装飾品もちゃんとそのまま展示されている。

当時、商(殷)の宮殿には城壁がなかったといわれていますが、こんな馬車が土煙をあげて向かってくるのだから、攻め込む方もそれなりに覚悟が必要ですね。


  
中国はどんどん歴史を更新しています。
その発掘の最前線を展示しているのが、このエリアです。
聞いたこともない遺跡名ばかりですが、興味を持ってもらえるように展示を工夫しているみたいです。
中央の写真は、発掘している現場を上から見下ろせるように強化ガラスを床板代わりにして歩けるようになっています。
■石球:旧石器時代(今から24,000年~16,000年前)
丸い石が好きな私のためにわざわざ展示してくれたようです。



  
■人の頭蓋骨で作った飾り板:新石器時代:内モンゴル(今から6200年前~5200年前)
人間の頭蓋骨の上部分を加工しています。私にはお面に見えます。
ヒモを通すような穴が開けられています。
■壺など:大汶口文化(だいぶんこうぶんか):山東省(紀元前4100年頃~前2600年頃)
生活に必要なものは何でも作る!
当時の人も実用的なモノを使っていたんだなぁと思います。
■陶鷹:新石器時代:湖北省(紀元前2200年~前1900年)
子供のオモチャか、敷物の端っこを押さえる道具か…。
特徴を良くとらえています。


  
■玉琮:新石器時代:広東省(紀元前3000~前2000年)
「玉琮」を見たら写真を撮らずにはいられない体になってしまいました。
下部は「四角で大地」、上部は「円形で天空」という中国の宇宙観を表しているといいます。
■七柱鏤孔器(しちちゅうろうこうき):竜山文化(紀元前2600~前2000年)
丸い頭から角が何本も生えているような変わった焼き物です。
実用的な形をしていないので、宗教儀式で用いられたものかもしれません。
どんな儀式なのか…草が良く生えるように!とかでしょうか。
■蛙紋彩陶鉢:新石器時代:馬家窯文化(ばかようぶんか)(紀元前3500前~前2000年)
面白い皿。カエルの皿。
土器などは写実的なのに、絵となると、どうしてこんな風にひしゃげた感じになるのか謎です。


  
■陶製人顔 仰韶文化 陝西省宝鶏(紀元前4900年~前2900年)
中国最古の人面土偶。
一見普通の "おっさん土偶" に見えますが、紹介パネルが「赤」です。
これは、「国家一級文物(最高ランクの国宝)」である証なのだそうです。
教科書に必ず載るレベルの超重要文化財だと赤パネルをもらえるのです。
この博物館は赤級がゴロゴロしているので気がつきましたが、国家博物館にあったかな?
ヒゲがあるので男性であることが分かったそうです。
■朱書文字陶扁壺(しゅしょもじとうへんこ):」新石器時代(竜山文化に属する) 山西省(紀元前2300年から前1900年)
甲骨文字よりさらに古い約4000年前の毛筆文字が残る壺です。
よく見ると表面に「文」と読める模様が描かれています。
漢字の誕生に関するモノは貴重ですね。
もちろんこれも「赤パネル」です。


  

■彩絵龍紋陶盤:陶寺文化(紀元前2300年~前1900年)
龍が描かれた皿です。
発掘場所から4個出てきたそうです。
茶色の地に黒で竜が描かれています。
「龍」が生まれた理由を追い求めて、今日も考古学者は頑張っているようです。
もちろんこれも「赤パネル」です。
■陶甕(とうよう):夏王朝(二里頭文化)(紀元前1750年頃~前1500年)
この艶、そしてたっぷりとした存在感!夏王朝では当たり前のように使われていたそうです。
彼らの美意識の高さはどこから生まれてきたんでしょうね。
■緑松石象嵌獣面文銅牌飾(トルコ石獣面紋銅牌飾):夏王朝(二里頭文化)(紀元前1800年~前1500年)
胸から下げ、護符として使用していたのではないかと言われています。
トルコ石をモザイク状にはめ込み、饕餮を描いているようです。


中国考古博物館の 超超至宝! 夏緑松石龍形器


もちろん本物です!

   
■夏緑松石龍形器(か りょくしょうせき りゅうけいき):二里頭(今から約3700年前)。
夏王朝の人の龍に対する想いを強く感じさせる遺物です。
ちらばるトルコ石を崩さないように周囲の土ごと運んできました。
当時の写真を見ると鐘の中には土が詰まっていましたが今は取り除かれています。
板か布の上にトルコ石で龍を描き、それを遺体の胸のあたりにまっすぐ置いたそうです。
龍の鼻に当たる白い棒は「蝉」の彫刻が施されているのではないかという説もあります。
蝉を表す線などが確認できるからです。
蝉は「再生」のシンボルです。
死者を送る遺族の願いが籠められているんでしょうね。









   
■婦好の象牙杯:殷墟・婦好墓(紀元前1600年~前1046年)
見た目は巨大なビールジョッキという感じです。
象牙をそのまま切り出して作り出されたような形と、彫刻とトルコ石の象嵌がとても美しいです。
「国家一級文物」で、さらに「海外展示禁止文化財」です。
■”好”の字のある銅甗(銅製のナベ):殷墟・婦好墓(紀元前1600年~前1046年)
婦好の好(ハオ)は名前です。
甲骨文字で名前の「好」をナベに刻みました。
■婦好圈足銅觥(ふはおけんそくどうこう):殷墟・婦好墓(紀元前1600年~前1046年)
虎のような体にフクロウのしっぽを持つ青銅の酒器です。


  
殷墟から見つかった遺骨が納められた収納箱をそのまま展示しています。
天井までビッシリです。


 
■銅牺尊(どうぎそん):西周(紀元前1046年~前770年)
龍や鳥などの架空の動物たちが背中に乗っています。
この四つ足の動物は鹿なの?牛なの?
背中から酒を入れ、口から注ぐそうです。
とても精巧な装飾で美しいです。
赤パネルです!
■古代の土器を触ろう!コーナー!!
本物の土器を触って、文明を感じよう!という、ちょっと無理難題を押し付けられるコーナーですが、日本ではあまりできないので楽しかったです。
殷墟の土器を触ってきました!ドキドキ!


   
■陶范(とうはん):商(殷)
青銅器を作る時の鋳型です。
すっごく細い線までよく残っています。
■銅鼎:西周(紀元前1046年~前770年)
「青銅器とは? その原料は?」のコーナーに展示されていた傷だらけの鼎。
美しいのも良いけれど、曲がったり、穴があいている物の方が愛着が沸いたりします。
片足の先がもげているけれど、必死に立っている姿の健気さがカワイイです。
■曽侯乙墓(そうこういつぼ)」から出土した古代の青銅製打楽器「曽侯乙編鐘」:隋代
復元品を実際に叩くことができます。


  

■巨大な婦好の象牙杯ですが、これは郵便ポストです。
ここから手紙が出せます。
■機甲瑞獣だと?
博物館ごとにちがうロボットを売っているとは。
中国国家博物館では青銅機甲という名前でした。
買い集めれば良かったかな…。
■記念にスタンプを押しました。
無事に見学できてホッとしました。




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