| 遺跡馬鹿 安陽と北京は遺跡だらけ:中国国家博物館 |
|
中国国家博物館 中国の国宝が 特 盛 り で展示されている博物館です。 大人気のため予約はすぐに埋まってしまいます(受付開始1時間で没有!) ただキャンセル待ちなど色々と方法はあるので攻略サイトを読んでおくとよいでしょう。 こんなに予約が押し寄せるのに、月曜日はお休みです。 中国国家博物館は大きな建物です。比較的空いているといわれる朝の時刻を予約しました。 しかしすでに大勢が並んでいました。 ![]() ![]() まずは混むといわれていた喫茶部へ突撃。 写真の『四羊方尊チョコレートケーキ』とコーヒーを注文しました。 コーヒーカップは冷蔵庫マグネットで人気の『孝端皇后の鳳冠』の図柄でした。 ![]() 竜の絵を描いてもらいました。 レトロというかこじんまりとした喫茶室です。 お腹と目を満たし、ホールに出ると博物館の巨大さに改めてびっくりです。 1日かけても全部回りきれないといわれる原因がこの広さですね。 ![]() ![]() ![]() 人類史の展示で一番最初に見学するのは「歯」です。 ■『元謀人上門歯』(複製品):旧石器時代早期(今から約170万年前) 中国国内で発掘された一番古い直立原人の歯。 次に、藍田人、和県人、北京人の頭骨(復元模型)が並びます。 そしてこの底が丸い土器は今から2万年-1万年に造られたものです。 中国国内で発掘された土器のなかで一番古いものだそうです。 ![]() どこかで見たことのある遺物が次々と登場します。 ■鷹形土器:仰韶文化(紀元前5000年~前3000年) 後ろ手に手を組むカエル…ではなく鷹です。 ちょっとお腹が出ているところが可愛いです。 背中から物を入れられるよう穴があいています。 ■舞踏紋彩土器:馬家窯(紀元前3200年~前2000年) 手を繋いで踊る人々。棒人間のダンスですね。 ■渦巻き紋四系彩陶罐:馬家窯文化(ばかようぶんか)(紀元前3200年~前2000年) 昔は「アンダーソン土器」と呼ばれていましたが、中国では『馬家窯』と呼びます。 渦の力強さが素晴らしいです。色、形、模様の三つが完璧です。 この土器は「彩陶之王」という二つ名を持っています。カッコいい! ![]() この博物館でもっとも衝撃を受けた展示物です。世の中にはこんなモノがあるのかと驚きました。 ■蚌塑(ほうそ)龍虎墓:河南省濮陽 西水坡遺跡:仰韶文化期(約6,400年前) 中央に男性の遺骨があり、東に龍、西に虎がいます 龍と虎は貝殻を使って描かれていて、かなり丁寧に貝が置かれているのが分かります。 大好きな龍と虎に挟まれて永遠の眠りにつく!これは憧れますね。 この展示物にも二つ名があります。 「中華第一龍」! 龍の造形としては古く、また四象(東の青龍・西の白虎)のルーツではないかと言われているのだそうです。 ![]() 美しい玉の展示です。 ■玉琮:良渚遺跡:良渚文化(紀元前3300年〜前2200年) 前回の中国旅行で訪問した『良渚博物院』が本家の博物館ですが、良き物は北京に移され、ここに展示となります。 玉琮はあちこちで出土していますが、やはり良渚文化が生み出した玉琮は最高に美しいと思います。 ■玉龍:内蒙古で発掘:紅山文化(紀元前4700~前2900年) この玉龍も「中華第一龍」という二つ名を持っています。 有無を言わせぬ美しさと精巧さですね。 ついに展示は商(殷)の時代に突入です。 安陽の殷墟遺跡で見た、墓の底に鎮座していた巨大な鼎の本物がコレです。 ■后母戊鼎(こうぼぼてい)(旧名:司母戊鼎):商(殷)(紀元前14世紀~前11世紀ごろ) この鼎、重さが832キログラムあり、世界最大級の古代青銅器ということです。 商の王が母親を祭るために鋳造したそうです。 この大きな鼎を墓の底へ運ぶだけでも大変ですよね。 ![]() 殷墟の『婦好墓』からの展示も多いです。 ■"婦好”青銅三聯甗(さんれんげん):商(殷)(紀元前16世紀~前11世紀ごろ) 「甗(げん)」とは蒸し器のことです。 すでに蒸気で調理する方法を知っていたんですね。 ■石牛:婦好墓:商(殷)(紀元前16世紀~前11世紀ごろ) 婦好墓からはこのような小さい動物たちのオモチャがたくさん出土しました。 ■卜骨:安陽・殷墟 武王がこれから10日間の間に何か災いがおこるかどうか占いました。 ■四羊方尊(しようほうそん):商(紀元前11世紀頃)中国国家博物館が所蔵する「中国十大伝世国宝」の一つです。 尊(そん)とは酒を入れて注ぐ酒器のことです。 これは重さが約34.5キログラムあります。 大相撲の内閣総理大臣杯が40キロなので普通の人なら持ち上げるのも大変ですね。 怪力の持ち主がこれを抱えて酒をついで回ったら酒宴も盛り上がるでしょうね! ![]() 笑顔のおじさんコーナーです。 ■彩絵石騎馬人:東漢(紀元25-220年) よく似た顔の人を知っています!親近感が沸く石像です。 馬の頭がでかい!日本の在来種みたいですね。 この人、すごくうれしそうです。 裏に回ると手に2匹の魚を持っていました。 今晩はこの魚を焼いて、飯を腹いっぱい食うぞ!とか思っているんでしょうね。 ■撃鼓説唱陶俑(げきこせつしょうとうよう):後漢(紀元1〜3世紀) 墓の副葬品です。手にある鼓を激しく叩きながら歌を歌っている姿です。 この人形にも二つ名が!「漢代第一の俑」だそうです。 ![]() ■三彩駱駝(さんさいらくだ):唐代(7〜8世紀) お墓から発掘された埋葬品です。 日に焼けて色あせたラクダの絨毯や商人たちの服などを見ているだけで砂漠の旅が目に浮かんできます。 三彩でラクダ物というと派手なイメージですが、こういう雰囲気の物もあるんですね。 ■針灸銅人:北宋 針を打つ場所が体に書き込まれています。 銅でつくられていて、まるでロボットみたいです。 ■玄奘題名石佛座:陝西省銅川市の玉華寺遺跡:唐代(紀元662年) 玄奘三蔵の銘文が刻まれた石仏座です。 台座だけで仏像はないのですが、資料によると台座に「大唐龍朔2年、三蔵法師玄奘の命により、釈迦牟尼仏像を奉納する」という20文字が刻まれているそうです。 玄奘の死の2年前に造られ、経典の翻訳を続ける法師の病気回復と翻訳完了を願って僧侶たちが建立した可能性があるそうです。 法師ゆかりの台座をこんなところで拝見できるとは!感動でした。 ![]() ■秘色葵口瓷盤(ひしょく きこうじばん):陝西省法門寺地宮:唐代 法門寺の青磁がこんなところで展示されているとは思わなかったので驚きでした。 「秘色の器」を目に焼き付けるように見つめました。 本で知識を入れていても実物を目にすると、予想以上の美しさと面白さがあって妙にワクワクしました。 たとえば器の底とへりとで色が違うとか、思っていたより大きいとか。 包み紙の跡が残っていると聞いていたけれど、こんなに目立つとは!とか。 ■五彩磁器:明代 こういう磁器が好きです。 丸っこくて、魚の絵が描いてあり、縁起物の品々がデザインされているような磁器が好きです。 ![]() ■景台式銅胴七宝瓢箪花瓶(けいだいつき どうどう しっぽう ひょうたんかびん):明代(1368-1644) 青が美しいです。こういう琺瑯っぽい品も好きです。 ぜいたく品ですね。 ■孝端皇后の鳳凰冠:明(西暦1573年~1620年) 定陵から出土した最高級の礼冠です。 大人気で行列しながら撮影の順番待ちをしました。 カワセミの羽、金糸!そして数千粒の天然真珠、ルビー、サファイアが使われています。 中国国家博物館の売店で売っている『冷蔵庫マグネット』の中で、この鳳凰冠が一番人気だそうです。 ■康熙帝の肖像(愛新覚羅玄葉):清朝(1644-1911年)レプリカ 段通(カーペット)のところだけトリミングしました。 皇帝の段通はどんなデザインなのか気になっていましたが、やはり黄色が使われていました。 ![]() ■兵馬俑:西安・兵馬俑坑 馬と兵士です。 後ろには兵馬俑坑の写真が飾られています。 8,000体もある俑の中でこの二人が選ばれた理由は何なのか?と考えたわけです。 欠けてない、完全体なのかなと。 発掘写真を見ると、土のなかにみっちり埋まり、他の俑と重なり合ったりするものも多いので、欠けたり、傷ついたものが多そうです。 横顔がイケメンです。 ![]() ■青銅機甲:中国国家博物館で売っている青銅器をモチーフにしたロボットのプラモデテル。 いろんな種類があるようで、パーツも細かいようです。 ■見学を終えて外に出て、ついで天安門広場を見学しました。 ■オマケ:博物館内に「生活の変化」という企画の展示がありました。 昔の庶民の生活ですが…だいたい1980年代後半ってところでしょうか。 昔の郵便配達さんが使っていたような自転車!エチオピアで見かけましたねぇ「鳳凰号」とか。 洋服掛けにあるのは「軍大衣」と呼ばれている防寒着ですね。 |