考察・詰め合わせ 2
「大人組の印象」
魏無羨を倒そうと乱葬崗に乗り込んできた大人たちの印象を書きます。
| 平陽姚氏 姚宗主(ヤオ宗主)
常に若い者に文句を言っている印象が強い。
岐山で温氏に一族を殺され、自分と弟子二人からの再出発。
苦労してきたせいか疑い深いところがある。
こうみえて剣の腕前もなかなかで、見た目の良さもあり、今や長老としての風格を醸す。
共に苦労を重ねた弟子たちとは仲が良く、百鳳山で和気藹々と陰虎符の話をするシーンがある。
場の空気を読み、盛り上げるのが上手。 うわさ話が大好き♪
平陽姚氏の校服→
光沢のある素材で作られた帽子とインバネスコートのようなケープ付き外衣が印象的な校服です。
ヤオ宗主の師弟も岐山の訓学に参加していました。
剣を取り上げると言われた時、真っ先に文句を言ったのが平陽姚氏の子たちです。
まさに 好大的胆子! (大した度胸だ!)ですね。
平陽姚氏は規模こそ小さいですが、気概というか風格というか…質の良さを感じます。
【セリフ引用】
先頭の子:修師は剣を手放せぬ、没収など応じぬぞ!
後ろの子:事前に伝えぬとは、どこまで狡猾なのだ!私も断る!
先頭の子は姚宗主の血縁…跡取り息子?なのでしょうか。
15話で子弟たちが温氏に殺されたと姚宗主が話していました…残念です。
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| 巴陵歐陽氏 歐陽(オウヤン)宗主
独特な風貌と異民族のような衣装が素敵な歐陽パパ。
息子(子真ズージェン)は利発で、その大人顔負けの受け答えは江澄が評価するほど。
彼のエキゾチックな顔立ちにメロメロのファン多し。 歐陽パパは口の達者な息子に手を焼いているが、友人が多く、金凌の面倒も良く見ている息子を可愛がっている。 親子そろって先が楽しみ。
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| 易為春(イウエイチュン)
足が義足なのに乱葬崗を登ってきた易宗主。
膝から下を切断されたケガは血の不夜天で受けたもの。 そのため魏無羨を憎んでいる。
不夜天では姚宗主に並ぶなど順位が高かったが、ケガのせいか、その後は門派の順位が落ちてしまったようで残念。
名前の由来は「水楼台先得月、向陽花木易為春」?
(成)水に近い楼台は早く月見ができる、太陽を追いかける花木は開花が早い。
(意)事が勃発したら駆けつけて存在をアピールすれば得することがある。
成語のように仙門が集う場には必ず駆けつけ、存在をアピールすることを心がけている。
個人的には応援したいタイプ。
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| 方夢辰(ファンモンチェン:名前テロップなし:セリフ内で名乗っている)
血の不夜天で両親を亡くす。 そのため魏無羨を憎んでいる。
大人たちに交じって堂々と魏無羨を強く批判する、なかなかの胆力。
魏無羨の発言が被害者たちの気持ちに寄り添っていないことを指摘し、絶対に許さないと責める。
聶懐桑や姚宗主と共に蓮花塢行きの貴賓船に同乗しているので門派の順位が以外に高い。 蓮花塢でも末席に席が用意されている。
船の中では大人たちに混じってうわさ話に興じる余裕を見せていて、縮こまっている聶懐桑とは対照的。
血の不夜天に勢ぞろいした宗主たちの中に上下白い衣装の人がいたので、その人が父親の可能性あり。 歐陽宗主の隣だったので息子の序列もあまりさがっていないようです。
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「江澄について思うこと」
44話、易為春が足を無くし、方夢辰が親を亡くしたと言った時、じっと魏無羨を見つめる江澄の顔が映るのです。
剣を扱う仙師にとって足がないのは金丹が無いのも同じ、両親を殺された方夢辰の悲しみは自分も体験したこと。
ここで初めて江澄は魏無羨が引き起こした惨事が自分の過去と重なり、その残酷さと向き合うのです。
江澄はこれまでケガをした人、死んだ人、その家族がどうなったかなんて一度も考えてこなかったようです。
この二人の発言で江澄はようやく目が覚めるのです。
傀儡が襲いに来た時、人をかき分けて先頭に立つ姿がカッコいいです。
この回から江澄が少しずつ 大人 になっていきます。
そして彼の宝剣「三毒」の映り込みが目立つようになります。
wikiで「三毒」を調べると難しい言葉が出てきます。
これをこの頃の江澄に当てはめてみました。
・魏無羨を藍忘機から取り返したいと渇望する(貪欲)
・思い通りにならない魏無羨への苛立ち(瞋恚)
・迷いすぎて答えが出せない愚かな自分への怒り(愚癡)
こんなとこでしょうか。
実は三毒剣には上位の剣があるのです。
倶利伽羅剣(くりからけん)です。
この剣は不動明王が右手に持つ剣で、三毒を破る智慧の利剣です。
詳しくはwikiで。
私見ですが、江澄にはもともと不動明王の属性がついていて、たとえば紫電は不動明王の左手の索(ロープ)になるのではないかと思っています。
江澄は三毒を乗り越え、魏無羨から受け取った随便が不動明王の倶利伽羅剣のごとく彼の新しい宝剣になるんじゃないかと思っています。
随便の名前が適当なのも江澄が名づけるためにあえて「空白」にしていたのかもしれません。
「不動明王」とは「揺るぎなき守護者」の意味だそうです。
仙督にはならないけれど、仙門界の番人として藍忘機を補佐してくれるといいなと思っています。
「聶懐桑」
陳情令で「黒幕」というと「金光瑶」ですが、「真の黒幕」といえば「聶懐桑」です。
兄である赤鋒尊の復讐を果たすために魏無羨をあの世から呼び戻し、金光瑶の悪事を暴いてもらいます。
普段は「一問三不知」で、「何も知らない」が口癖。
真の黒幕とは言っても、分けるならこんな感じでしょうか。
①陰鉄の破壊
②金光瑶への復讐
①陰鉄の破壊
これは聶懐桑が最初に行った黒幕の仕事です。
彼は刀霊に影響を与える陰鉄を破壊し、聶家が背負う災いの根源を断ちたかったのです。
災いとは 「宗主になった者は気が暴走し、無残な死が訪れる」 というアレです。
陰鉄はバラバラにされていても互いに影響しあうため、「すべて破壊(封印)」する必要があるのです。
陰鉄消滅の流れ
・薛洋を温若寒の元に送り込み、陰鉄を集めさせる。
・射日の征戦で温若寒から陰鉄を取り上げ破壊。
・陰虎符は血の不夜天で破壊されたので、これで屠戮玄武を封印していた暗黒剣(陰鉄)も消滅。
・薛洋が復元した半欠けの陰虎符(金光瑶が拾ったといったヤツ)は赤鋒尊と一緒に封印。
・薛洋の陰鉄も自然と無力化し消滅(たぶん)。
・映画『乱魄』で、「祭刀堂」の荒ぶる温卯の霊と棺の中に収められた陰鉄の封印成功。
とりあえず、これで完了です。
②金光瑶への復讐
金光瑶は清心音に乱魄抄を混ぜた曲で赤鋒尊の精神を少しずつ乱していきました。
そして金鱗台で赤鋒尊と口論になった時、彼は「藍曦臣と私の曲に違いがあることに気づいていましたか?」と赤鋒尊に揺さぶりをかけます。
そこで初めて赤鋒尊は、自分の発作が重症化した原因が金光瑶にあったことに気づくのです。(41話) 「男子漢大丈夫(男は正道であれ!)」を信条としていた赤鋒尊はこの みみっちい やり方に憤慨し、さらに気を暴走させ、ついにこと切れてしまいました…。
紙人形(魏無羨)と生首(赤鋒尊)の共情が明らかにした赤鋒尊の記憶は斬首で終わっていました。
共情によって誰も知らなかった赤鋒尊と金光瑶の確執も明らかになり、視聴者はますます金光瑶に怒りを覚えるのです。
しかしこの記憶には改竄されたところがあります。
10話と41話を見比べるとそれが分かります。
・総領を殺す時、金光瑶の顔が笑顔だったところ(10話では笑っていない)
・総領を刀で差しているのに「温氏の剣を使い…云々」と赤鋒尊の間違った発言。
・暗闇で金光瑶と薛洋が密談していたところ。
(宴席に出ているはずの赤鋒尊が廊下の陰から孟瑶と総領の会話を聞いているのはおかしい)
(10話では総領が立ち去るとすぐに魏無羨が来たが41話では服の乱れを直していた)
どれも金光瑶を悪く見せる改竄ばかりです。
義城で阿青と魏無羨が共情を行い真実を見せてくれたので、この共情も真実だろうと視聴者は思い込んでしまいますが、そうじゃないのです。
そしてこの改竄は赤鋒尊が生きている時に行われているのです。
死者の記憶を書き換えることはできません。
記憶の上書きは赤鋒尊の精神に影響を与え、ますます金光瑶に対して憎悪や不満をため込んでいったのです。
もちろんこれを行ったのは聶懐桑です。
実の兄にひどいことを…と思われるかもしれませんが、これこそ金光瑶の悪行の証拠となるものなのです。
確かにこの書き換えで赤鋒尊は早死にしてしまいました。
でも聶懐桑はどうしても行っておきたかったのです。
頼りにしていたのは藍忘機の「問霊」です。
今後、自分が金光瑶によって命を狙われた時、他家の力を借りる必要があります。
金光瑶の悪行を赤鋒尊の記憶と結びつけておけば、藍忘機が赤鋒尊に問霊をさせた時、藍忘機の口から真実を世に知らしめてもらえると思ったのです。
これを赤鋒尊が生きている時に考えたのですから、聶懐桑の策士としての能力は桁外れです。
では、どうやって生きている人の記憶を改竄したのか?
聶氏の刀法とは
それは奇門遁甲で使われる「禹歩(うほ)」という術を使う方法です。
歩行術とも呼ばれています。
ワルツのステップみたいなもので、決められた歩行をすることで願掛けや呪をかけたりできるそうです。
この「禹歩」はくるくる回りながら軽やかに行うので、見た目はまさに「舞」です。
映画 『乱魄』 に登場した刀法の挿絵です。--------→
おじさんが大きな刀を構えています。
特徴は体の周りの線で、これは「回転」をあらわしています。
刀は重いので、振り下ろすより水平に構えて遠心力をつける方が威力が上がります。
この回転が「禹歩」とそっくりなのです。
第10話で弟子たちの訓練を見ると、やはり刀を水平にし、回る動作をしています。
私見ですが、聶懐桑は刀法の練習を赤鋒尊に見てもらう機会を利用し、「禹歩」を動作に取り入れ、赤鋒尊の記憶を改竄する術をかけたのではないでしょうか。
金光瑶が「曲」なら、聶懐桑は「舞」を使ったのです。
この禹歩を取り入れた刀法は効果が予想以上で、赤鋒尊の気を激しく乱したようです。
もちろん聶懐桑は乱魄抄のことは知りません。
偶然、同じ時期にふたりは赤鋒尊に対して術合戦を繰り広げていたのです。
映画 『乱魄』 では赤鋒尊の葬式後、聶懐桑が乱魄抄に気がつくシーンが描かれています。
ちなみに、この図のおじさんを見て何か気がつきませんか?
舞天女のポーズと まったく同じ なんですよね。
私はやはり聶夫人の霊識は舞天女に吸われていたと確信しました。
延霊道人に誘拐され、舞天女の祠に監禁されたのは聶夫人で、彼女が刀を使った証でもあると思います。
ドラマの冒頭で舞天女によって霊識を奪われた女性(阿臙アーイェン)が天女の舞を踊りますが、あの舞こそ聶夫人が延霊道人の前で踊った舞なんでしょう。
そう思うと印象が変わります。
体幹の良さが生み出す人間離れした柔らかい動き…憧れの人妻が自分のために踊ってくれたのですから、延霊道人も思い残すことなく地獄へ堕ちたでしょう。
「観音廟の金光瑶と蘇渉」
観音廟では金光瑶と蘇渉が死に、これで悪い奴らは成敗されました。
しかし分からない部分も多いので、少し整理してみたいと思います。
「蘇渉」はなぜ 聶懐桑 を刺したのか?
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①聶懐桑の傷の位置がおかしい。
蘇渉は藍忘機に右手を斬られ、剣も折られています。
向かい合った場合、左手の剣で聶懐桑の左足を刺すのはちょっと難しいと思います。 たまたま左足が前に出ていたならありえますが…。
②傷は突き刺し傷。
蘇渉が持っていた剣は剣先を折られているので刺せません。
③剣に血がついていない。
これはもう誰が見ても聶懐桑の自演です。
ただし蘇渉が折れた剣を拾ったのは「呪術」の効力です。
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蘇渉が剣を持っているだけで皆は 「卑怯者ナリ!」 と騒然とし、蘇渉の言い訳を「嘘」と決めつけます。
「私じゃない!」 懸命に自分ではないと主張するのですが、ただの悪あがきにしか見えません。
そしてすぐに覇下が棺の中からぶっ飛んできて胸を貫くのです!
蘇渉、哀れでした。
このように剣で人を刺したのに 「私じゃない!!」 と主張するシーンが他にもありました。
金光瑶です。
不浄世での闘いの中、総領を刺し殺す現場を赤鋒尊に見られたのに、金光瑶も「私じゃない」と言ってました。
これは聶懐桑の呪術なのです。
基本の動き
①事前にキッカケの言葉を与えておく
②その言葉を聞いたら剣(刀)を取って刺す
③刺し終わると我に返り、剣を手放し、慌てる
観音廟でこの術を藍曦臣に使い、金光瑶を剣で刺してもらいました。
他人を利用して自分の復讐を果たす!大成功の瞬間です。
ただ、今までとは様子がおかしいのです。
呪が効いていれば金光瑶を刺した後、藍曦臣は剣を抜き、落として「私じゃない!、金光瑶が自分から向かってきた…」とでも言うのでしょう。
しかし決まり文句の「私じゃない」という言葉がないのです。
この異変に聶懐桑も気がついたようです。
「すぐに剣を抜くはずだったのに…なぜ?」と、心でつぶやいたと思います。(妄想)
藍曦臣はなぜ剣を…
43話、禁書室で魏無羨と藍忘機が黒幕は金光瑶だと告げても、藍曦臣は認めようとはしませんでした。
二人が「乱魄抄」という証拠を突きつけても、金光瑶の肩を持つのです。
そして自ら提案します。
乱魄抄の曲譜を再現し、曲譜が確かに理性を乱すと証明できれば金光瑶の悪巧みを認める
他人に邪曲を試すのは藍氏の家訓に背くので、自分に邪曲を試す(要約)
…この愚かな行為が藍曦臣の心を蝕んでいくのです。
この検証作業の影響はわりとすぐ出てきます。
言葉が厳しくなっていくのです。
この辺りは役者さんの演技が光る瞬間ですね。
(検証前)
43話:(禁室で金光瑶への態度を問われ):時間をくれ。慎重に考えて判断したい←(理性あり)
(検証中)
43話:(金光瑶を見送りながら)もし異心があれば決して容赦はせぬ
49話:(肩の手当てをしながら)金宗主 無駄な抵抗はしないことだ さもなくば私も躊躇なく命を取る
「あの時の笑顔は本心なのか?」と考えながら邪曲を弾けば、悪い方に引っ張られるのは当然でしょう。
信頼と不信感の間を行ったり来たりしながらの検証作業。
しかし見た目にはあまり変わりがないので、魏無羨や藍忘機も気がつかなかったようです。
そして観音廟。
ここでの藍曦臣はただでさえ金光瑶に霊力を奪われたのに、さらに精神が疲弊して病人のように見えました。
次々と判明する金光瑶の信じられない悪事。
窮奇道、父親殺し、血のつながった妹との結婚…。
他人を騙し、自分を裏切っていたことへの怒り!
聶懐桑の「危ない」の言葉は単なるキッカケで、藍曦臣の心はとっくに限界を超えていたのです。
深々と刺した剣。
金光瑶:私が抵抗したと?
藍曦臣:それ以上動くな。言ったはずだ、抵抗すれば躊躇なく命を取ると!
乱魄抄が生み出す怒りの感情が五感を失わせ、目の前で金光瑶が苦しんでいても剣を抜いてやることさえ藍曦臣には考えつかないのです。
金光瑶は自分が悪用した乱魄抄によって、最愛の人を狂気に陥れ、その剣で致命傷を受けてしまうのです。
まさに自業自得。
聶懐桑は”気の暴走”に関しては詳しいので藍曦臣の様子から察していたんじゃないでしょうか。
だから最後まで本人を責めず、あやふやな言葉でごまかし通したような気がします。
「覇下萌え!」
観音廟で大暴れといえば覇下でした。
アニメでは赤鋒尊でしたが、ドラマでは温寧が覇下に操られた状態でやってきました。
最初、街はずれから黒雲が迫ってくるという演出が良いなぁと思いました。
覇下の本気が見えました。
陳情令では「陰鉄有霊」という言葉が登場します。
霊と言われて思い浮かぶのは…「幽霊の霊? 心霊写真に写るアレ?」などなど。
ここで言う「霊が有る」という意味は「霊識…つまり ”喜怒哀楽” の感情がある」だと思っています。
覇下は赤鋒尊のことが大・大・大好きで、ご主人様を守ることを第一に考えているように見えました。
赤鋒尊の感情が高ぶると覇下がブルブルと震えますが、あれも「そーだ!そーだ!」と言っているように感じていました。
それなのに覇下にとって屈辱な出来事が色々とありました。
・金光瑶の命令で大好きなご主人様(赤鋒尊)の首をはねました…(泣)
・聶懐桑の策略のために莫子淵の剣に変装させられたりしました…(怒)
・金光瑶が孟瑶だった頃には勝手に刀身をナデナデしたりしていたそうです…(悲)
他の剣たちは宝剣として大切に扱われているのに、覇下だけは過酷な運命に揉まれて大変でした。
大きな剣ですが、心は生まれたばかりの小鹿のように、ちょっと臆病なのです。
だからこそ観音廟では大暴れし、蘇渉を刺し殺しました。
聶懐桑は聶家の家主、赤鋒尊の弟!剣を向ける者には容赦しませんでした。
さすがに聶懐桑も覇下の行動にはビックリしたようです。
まさか自分を守ろうとしてくれるなんて予想もしていなかったんでしょう。
今まで刀霊はやっかいなお荷物と思っていたのだから当然の反応です。
魏無羨が覇下を陳情笛で導いて棺に納めようとしていましたが、何か上手くいかなくて怪訝な顔をしていました。
最後はちょっと血を吐いてました。
おそらく刀の暴走は赤鋒尊の怨念だと思っていたからですね。
覇下を無理やり従わせようとしたので体に負荷がかかったのでしょう。
覇下は観音廟にたむろする怨念を吸えるだけ吸ってお腹一杯になり、最後はようやく大人しくなりました。
そして魏無羨が、赤鋒尊(ご主人様)、陰虎符(ペットのチビ虎)と一緒に覇下を棺に入れてくれました。
先代の刀たちは主人とは別々に祭られていたので、一緒に棺に入るということは覇下にとってすごく嬉しかったと思います。
これで好きなだけご主人様に甘えられる!…と思ったら、金光瑶が棺に血を垂らして描かれた封印を解き、おまけにその血が覇下と陰虎符に落ちてきたので、ぶち切れした覇下が吸い取った怨念を暴れさせ、観音廟を破壊しつくしました。
私としては金光瑶の体は偽僧侶の遺体に混ざり、もう認識できない状態になっていて欲しいですが…どうでしょうね。
棺は改めて封印し、これからも聶家繁栄を見守って欲しいなと思っています。
「没画像」
私の陰虎符
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もし姑蘇が東京にあったら
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金光瑶は薛洋と話してない!
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キレイな温晁
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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