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親世代 その2(約10年前の悲劇) 



「大梵山の悲劇」

第9話で10年前に大梵山の「舞天女祠」で何が起こったのかを知ることができます。


悲劇の様子

    祠の中で温情一族を襲う舞天女。
    扉の近くには陰鉄を手に入れ、意気揚々と逃げ出す温若寒の後ろ姿が!
    温若寒は自分が逃げ延びるために温情一族をおとりに使ったのです。
    この時、幼い温寧は霊識を吸われてしまいます。
    そして父親が身を挺して温寧を守り、温情に逃げろと叫ぶのです。

    結局、残ったのは霊力の弱い大人が数人と子供だけ…。
    温情は幼くて残念ながら当時のことはよく覚えていないのでした。



「霊識を吸われた温寧」

霊識を吸われるとどうなるのか、温寧の様子から探ってみたいと思います。

    ・邪祟を呼び寄せてしまう。
    ・容易に邪祟が取りつくようになる。
    ・白目になる。

温寧は数種の薬を飲んでいましたが霊識を吸われたことが原因なのかは分かりません。
またリンゴちゃんの名付け親「阿臙」は吸われた霊識を戻してもらいましたが、すでに霊識が傷ついてしまい、母の顔も覚えていないし、振る舞いも幼子のようでした。



「温若寒を待ち構えていた仙師」

温若寒は気分が変わりやすく、家来は彼の機嫌を取ることに専念するばかり。
祠内で同族が天女像に殺されていても助けに入ったりする者はいませんでした。
温若寒が祠を出ると、目の前に立ちはだかった者がいました。
魏無羨の母である蔵色散人です。
どうして彼女が舞天女祠にやってきたのか…考えられる理由は「彼女の剣が導いた」…です。

抱山散人は山を下りる弟子に陰鉄から身を守る宝器を与えました。
魏無羨の母である蔵色散人が山を下りる時は古い剣を授けました。
その剣こそ後に魏無羨の剣となる「随便」です。

随便は陰鉄が鳴動すれば主人に知らせ、危険を回避するよう導くものでした。
しかし意思を持つ剣は魏無羨を雲深不知処の寒潭洞に引きずりこんだように、蔵色散人を舞天女祠に導いたのです。
この剣は陰鉄に会いたがるのです。
まさに名前の通り「随便(きまぐれ)」です。

蔵色散人も師匠である抱山散人から陰鉄の話は聞いていたと思います。
温若寒から陰鉄を奪い取らなければ世に災いが降りかかる…それを防ぐため闘うことになりました。



「舞天女祠で起きたこと」

蔵色散人は祠へ押し込められ、天女像と対峙することになったと思います。
最後の手段は温若寒によって破壊された陣を修復し、天女像を再び封印するしかないですが、すでに満身創痍。

暴れる天女像から子供たちを守ろうと親たちも奮闘しますが力及ばす息絶えてしまう者も。
陣を修復し天女像の動きが止まった時、残っていたのは無力な温家の者たちと子供たちでした。



「運命のいたずら」

生き残った者たちは天女像に霊識を吸われたため何が起こったのか理解できずにいたようです。
それぞれ吸われた記憶が断片的で、数年だったり数時間だったり。
まったく話が噛み合わず、結局 ”なぜ自分たちが助かったのか” を詮索するのはやめたようです。
死体の中に一族以外の者がいても、それが誰なのか何をしてくれたのかも分からず、見たこともない男の子がいてもなぜいるのか分からない。

冷たくなった蔵色散人と父である魏長沢を見ても頭がボンヤリし、それが両親なのかも魏無羨には分からない。
ただ一人、祠を逃げ出し山を下りてしまいました。

魏無羨と温情は、温寧が霊識を吸われた同じ日、同じ場所で同じように両親を天女像に殺され、そして霊識も同じように吸われていたのです。

魏無羨が自分の両親を覚えていない理由がここにあります。

数日後、江楓眠が噂を聞きつけて魏親子を探しに来ましたが温家の人は何も語らず、遺体は埋葬してしまったと繰り返すばかり。
残っていたのは ”鞘から引き抜けない壊れた剣だけだ” と言って随便を渡したのでしょう。
随便は江楓眠を主人と認め、剣の封印を解きました。
そして後に魏無羨へと渡されたのです。



「その後、魏無羨に何が起こったか」

13話、暮渓山の屠戮玄武の洞窟を見つける時、川岸に立ち、何かの「気」を感じている魏無羨の顔に注目。
洞窟を見つけた後、「あれ?何で分かったんだろう?」という顔に注目。
これも霊識を吸われた影響でしょう。

また普通の人間は乱葬崗に踏み込むだけで死んでしまうと言われるのに魏無羨だけ3か月も生き延びられたのはなぜなのか。

温晁の暴行で流した血が腰の鎖霊嚢に落ちていましたが、魏無羨の温家に復讐したいという”怨気”に触れ、暗黒剣が魏無羨のことを気に入ったのではないかと思いました。
そのため死ぬことなく地上に降りられたのです。
降ろした理由は暗黒剣が魏無羨に意思確認をしたかったから。
温氏打倒を手伝う代わりに怨気や邪祟を食べさせろと要求。
約束するという意思表示は剣を地面に突き立てること。
ただ魏無羨は暗黒剣に陰鉄が封印されていたとは知らないため、陰虎符は陰鉄ではないと返答していた。



「オマケ! 祠の奥から突然あらわれたオヤジは誰?」

魏無羨が舞天女の祠で藍忘機&聶懐桑の3人で野宿する際、いきなり現れたオヤジを覚えているでしょうか。
手に 「温氏望」 という額を持ち、足をひきずっていた男。
あのオヤジは 温晁 が化けているのです。
なぜ分かるかというとEDの配役欄にわざわざ「老丈(温晁)」と書いてくれてます。

オヤジの手にあった額の文字「温氏望」について考察してみます。

  ・(兄)温旭の「旭」は「朝日」という意味。
  ・(弟)温晁の「晁」は「朝」という意味。

二人とも太陽に関係する名前になっています。

「望」とは満月を意味します。

つまり若い自分が老人に化けたことを 輝きが少し落ちた という意味で、
名前を望(満月)に変えたのでないかと思いました。(妄想)

    望:霊識を吸うなんぞ誰も見たことはない
      この舞天女はもともと天地の霊が宿る奇石だったが、
      どういうことか少しずつ天女の姿へと変わっていってな。
      舞天女が祟りを起こし始め、他人の霊識を吸った。
      ある 名門の家主 が鎮めたものの、死人が多すぎてここも廃れてしまったのだ。

    魏:名門の家主?その方は誰ですか?
    望:わしも老いた、もう覚えておらん
    魏:おじさん、家主とは岐山温氏では?
    望:だから覚えておらん!(怒)


最初「霊識を吸うなんぞ誰も見たことはない」と言いながら、途中で「舞天女が祟りを起こし始め、他人の霊識を吸った。」と言い出しました。
これは魏無羨たちを惑わす作戦。
魏無羨たちをここで野宿させて深夜に舞天女に襲わせようと画策しているようです。
それだけ温晁はどうしても藍忘機の陰鉄が欲しいのでしょうね。
父親に褒められたい、認められたいという気持ちが強いなぁと観ていて思いました。

自分の父親を「名門の家主」(家主とは一家の主人を言う)と言ってます。
自分で自分の一族を「名門」というところが温晁らしいです。





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