遺跡馬鹿 紹興・南京は古跡だらけ:三蔵法師の遺骨 |
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三蔵法師の遺骨 埼玉県の慈恩寺を出発し、三蔵法師の遺骨を尋ねる旅も南京に場所を移し終盤です。 南京では遺骨発見の地など、聖地巡礼をしてきました。 大変お世話になった参考書を紹介します。 【参考書】 書名:誰も知らない『西遊記』玄奘三蔵の遺骨をめぐる東アジア戦後史 執筆者:坂井田夕起子 発行:2013年12月17日 出版社:龍渓書舎 書名:玄奘三蔵のシルクロード中国編 執筆者:安田暎胤 出版社:能登印刷出版部 ![]() 訪問済みの聖地
![]() 大報恩寺遺跡の瑠璃塔から建初寺の方を見てみます。 遠くに雨花台の丘が見えます。 日本軍が、丘が切れる辺りの見晴らしがよい場所に稲荷神社を建てようと掘り返したら、玄奘三蔵法師の遺骨が入った石棺を発見した、という話もここに立ってその場所を見ると”なるほどな”と思います。 建初寺まで大報恩寺の敷地だったというのですから、往時の隆盛ぶりを見てみたかったです。 南京の仏教発祥の地「建初寺」 ![]() 地下鉄「中華門」駅下車。 2番出口から外へ出ます。 お寺へ歩き出すと、コンビニ店もないので水などは事前に用意しておいた方が良いです。 ![]() 大通りを渡ります。 信号機のある横断歩道に立つと、道の向こう、緑の壁に寺の名前と方向を示す矢印が書いてある看板が目に入ります。 矢印の方向へとにかく進みます。 ![]() 着きました!建初寺です。 ![]() 白い壁が印象的です。狛犬もいます。 こじんまりとした佇まい。 隣の大報恩寺と比べると小さいですが、南京の仏教を語るうえでは大切な寺院です。 ![]() お寺の中に入りました。 拝観料はありませんでした。 ![]() 鎮座している仏様たちの明るさが楽しいです。 親しみを感じました。 まだ新しいので色が鮮やか! ノリノリで琵琶をひいているし、頭上の王冠も素敵です。 ![]() 中央のお坊さんがこの寺を建てた康僧会(こう・そうえ)です。 出身は、康居(こうきょ)という南カザフスタンあたりにあった国だそうです。 訳経僧(サンスクリット語などを翻訳に従事していた)だそうです。 「竜象蹴踏」とは高僧が諸方から参集するという意味です。 ![]() 建初寺についての説明です。 残念ながら中国語と英語しかありません。 書いてあるのは、建初寺の由来と仏舎利と三蔵法師の遺骨についての説明。 そして2013年頃から寺院の修復等が始まったことが説明されています。 ![]() 三蔵法師の遺骨が眠っていた三蔵殿はここです。 ここから遺骨が日本軍の手によって発掘されました。 今は寺院や民家などが建っていますが、当時の写真をみるとただの丘で、奇跡的に発掘されたんだと実感します。 ![]() 寺の裏手にあり、石碑がなければ寺院の作業場みたいな感じです。 いずれは真新しく鮮やかな「三蔵殿」が建つのかもしれませんね…。 ![]() ここから更に裏手へ抜けると、「三蔵殿後街」という通り名が壁に掲げられていました。 九華山-玄奘寺 ![]() 地下鉄「九華山駅」から玄奘寺は歩いて10分くらいです。 ![]() 途中で山門を通り抜けます。 ![]() 到着しました。 九華山公園と書いてあります。 ![]() 玄奘寺です。 ![]() 目当ての三蔵塔は更に上にあります。 九華山というだけあって、思った以上に登ります! ![]() 玄奘三蔵法師の銅像がお出迎えです。 ![]() これが正式の名前なんですね。 「九華山 三蔵塔」 ![]() 土台の上に塔が建っています。 ![]() 土台を正面から見ます。 狛犬さんがいます。 法師の遺骨はこの土台の中に奉安されていると思います。 日本軍が持ち去ったので中はカラッポという説もあるそうですね。 ![]() 塔を見学します。 興教寺の塔に似ています。 ![]() 中央に黒い石が置かれています。 傷をつけられたり、いたずら書きされたのでガラスケースに収められたようです。 ![]() 「玄奘法師遺骨」と彫られています。 ガラスが汚れていて裏面とかよく分かりませんでした。 ![]() 塔のまわりに置かれているイスです。 仏陀の手のひらに座れるんですね。 朝の雨でぬれていたので座りませんでした。 ![]() 記念撮影です。 まずは悟空さんから! ![]() そして慈恩寺のお札! ![]() 玄武湖を見渡せる場所に鐘楼がありました。 この塔の落成式は大物も来賓して盛大だったようですが、今は静かな地になっていますね。 ![]() 玄武湖です。 南京は山あり、湖ありと自然に恵まれた地です。 霊谷寺 ![]() 霊谷寺にやってきました。 近くには中山陵があります。 ![]() 門の手前に狛犬…かと思ったら、豹みたいなのがいました! カッコいいです。 ![]() 無梁殿です。 国民革命軍戦没者墓地です。 ![]() ヨーロッパのお城みたいですね。 実際はもう少し薄暗いです。 ![]() 霊谷寺の配置図です。 丸印が「玄奘院及地宮」です。 この建物の地下に遺骨が奉安されています。 ![]() 玄奘院の前に来ました。 緊張します。 ![]() 写真撮影は禁止です。 監視カメラの絵もあったりして、警戒度MAXなのが伝わってきます。 ![]() 見学を終え、地宮を出ました。 展示物も多く、見ごたえがありました。 遺骨はガラスの中に入っていて、少し丸みを帯びた骨片が3つくらいありました。 しっかり見たい人は双眼鏡などがあると良いです。 ![]() 記念撮影。 ![]() 霊谷塔です。 霊谷寺の一番奥まったところに建っています。 ![]() こんならせん階段を使って登っていくようです。 体力切れで登るのは諦めました。 |