遺跡馬鹿  台北周辺は遺跡だらけ


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十三行博物館とは!


珍しい名前の博物館です。
由来は諸説あり、まだ決まった説はないそうです。
建っているところは淡水の対岸、八里という場所です。
汚水処理場を建てるため遺跡は破壊されてしまいましたが、出土した品々を展示するための博物館がここに建てられました。

この遺跡は一か所に人が1000年近く住んでいたため、簡単な土器製造から鉄器製造まで、古代テクノロジーの痕跡をたどることができます。

台湾北部唯一の考古学博物館なので、私が訪問した時も多くの小学生たちが先生に引率されて来館していました。




名前も印象的ですが、建物のデザインも独特です。
なんでも遺跡発掘と祖先が船で海を渡り台湾へやってきたことをコンセプトとして設計されたそうです。


館内には、レストラン、ショップもあります。
係員が古代人をイメージした服装で応対してくれます。




もっとも初期にこの辺に住んでいた人たちを紹介します。
写真に写っている山の中腹辺りに遺跡があるそうです。

彼らはなんと歩いて大陸からやってきたそうです。
大坌坑人と呼ばれ、今から5,500年前~4,500年前に住み始め、農業や狩猟(鹿や猪)を行い暮らしていました。
やがて貝や魚を捕獲しやすい八里で暮らすようになったそうです。






この展示は何をしているかというと、十三行遺跡の発掘現場を再現した展示になっているのです。
マネキンが結構リアルで、人がいるのかと最初は驚いてしまいました。
世界広しと言えど、こういう展示は珍しいです。

まずは遺跡を発掘する仕事とは何かを学んでもらうための展示です。
隣の部屋には発掘道具も展示されていました。
頭上は吹き抜けになっていて最上階からは真下にあるこの展示を眺めることができます。




青銅で作られた出土品です。
独特の顔つきとポーズ。
案内板によると新石器時代にもわずかながら青銅器が輸入されていたそうです。
2000年前から比較的多くの青銅器類や金銀で作られた品々が出土しています。
島外から持ち込まれた品々以外には台湾でも精錬していた跡が見つかっています。
その中でも十三行遺跡は屈指の場所となっています。





出土した鉄くずと錬成炉です。
解説を見ると、これは実験のために作られた炉です。
粘土と石の塊を層にして造られた炉です。
八里の海岸では砂鉄が取れ、それをつかって鉄を作り出し、必要な器具を作っていたそうです。




ガラス製品
説明を自己流で訳してみると…

古代台湾のガラス製品は同じ時期に、同じ由来で発展したものではなく、早期の物を分析した結果、2000年-1000年頃に東南アジアや西アジアからから伝わったことが分かります。
晩期になると1000年-400年と中国由来の物が多くなり、そこからアジアの海洋貿易の変化が見て取れます。

これも海を渡ってきたモノなんでしょうか。



十三行人はどんな顔をしているの?



十三行遺跡からは墓地も見つかっています。
展示されていた遺体は若い女性と5歳くらいの子供で女性が左手で子供を抱いている姿です。
おそらく近親者ではないかということです。
頭の上に副葬品があります。

埋葬の形ですが、多くが屈葬で、頭は西南に置き、顔は西方(海の方向)です。
そして家の近くに埋葬しています。
十三行遺跡の埋葬品は墓によって違いがあり、すでに身分の違いや裕福な者などが現れているのが分かります。




遺跡で見つかった顔のついた土器です。
十三行人はこの人面のように小さい目、すっとした鼻、薄くて小さい口元をしていたのでしょうか。




出土した頭蓋骨の模型→肉付け→化粧&カツラ装着した顔の展示です。
頭の形がほっそりで頬骨が高いです。




★オシャレなカフェも紹介!★

併設されたカフェがオシャレです。
値段も手ごろでした。




カフェではコインを伸ばして記念メダルを作る「アレ」が置いてあったので試してみました。

カウンターで50元を払いコインをもらいます。
コインを機械に投入し、絵柄を選び、歯車を回すとコインの上に押印され出来上がり!
とっても可愛い人面土器ちゃんです。
ちゃんと遺跡名も入っていて、なかなかのレアアイテム!



スタンプ台があったので押してみました。
旅の思い出にスタンプは欠かせません。




十三行博物館への道

渡し舟を降り、老街を抜け、渡船頭のバス停でバスを待ちます。
博物館前に止まる紅13バスより八里行政中心で止まるバスの方が本数が多いです。
八里行政中心のバス停から博物館までは徒歩5分、道もまっすぐなので迷いません。





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