遺跡馬鹿  台南・高雄は遺跡だらけ:国立先史博物館本館


■台南・高雄は遺跡だらけ
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■台南
街の中心部
┃┣ 台南駅
┃┣ 台南祀典興済宮
┃┣ 鴨母寮市場
┃┣ 赤崁楼(東インド会社の城塞)
┃┣ 消防資料館(台南合同庁舎)
┃┣ 気象観測所
┃┣ 国立台湾文学館(旧台南州庁)
┃┣ 林百貨
┃┣ 台南神社/成功橋遺址
┃┣ 台南孔子廟
┃┣ 府中街
┃┣ 東嶽殿(悪魔を祀った祭壇)
┃┣ 台湾府城隍廟(巨大そろばん)
┃┣ 旧台南県知事官邸(台南御泊所)
┃┣ 台南庁長官邸
┃┗ 国泰大榕(昭和天皇のガジュマル)

海側(安平地区)
┃┣ 億載金城
┃┣ 安平定情碼頭徳陽艦園区(船)
┃┣ 安平樹屋
┃┣ 徳記洋行(旧英国貿易会社)
┃┣ 安平古堡
┃┗ 十二軍夫墓

┗ 台南新市
 ┗ 国立台湾史前文化博物館南科考古館


■高雄
郊外
┃┣ 果貿社区
┃┣ 龍虎塔
┃┗ 橋頭糖廠

中心部と哈瑪星地区
 ┣ 高雄駅
 ┣ 高雄市立歴史博物館
 ┣ 旧打狗駅故事館
 ┣ 打狗英国領事館跡と公邸
 ┣ 鼓山渡輪站周辺と旗津老街
 ┗ 哈瑪星倉庫街


■台東
国立先史博物館本館(康楽)
卑南遺跡公園(台東)


たれぱんだ写真館
┗ 台南・高雄たれまくり+食べまくり


 

国立先史博物館本館



台湾には古代人の遺跡があちらこちらにありますが、国宝クラスの遺物が台東の卑南遺跡から出土しました。
遺跡は公園として整備され見学することもできると知り、さっそく訪れてみました。
台北近郊の『十三行遺跡』は見学済みなので、これで二か所目の遺跡見学となりました。

注意:
電車やバスの時刻、バス番号を書いていますが参考用です。
最新の情報をお調べください。
国立先史博物館の公式サイトに詳しく書いてあります。



高雄駅。
朝6:40分の区間車(各駅)3003次に乗車します。
終点は台東ですが、下車駅は1つ手前の「康楽」駅です。
3時間ほど乗りますがトイレのある車両もあるので安心です。
悠遊カードだけで乗れます。






海が見たい場合は進行方向に向かって右側に座ってください。
しかしこの日は平日だったのですが満席でした。
登山客(主に中高年)が多く、窓際はすぐに取られてしまいます。







到着しました。
3時間、お疲れです。

6:40分(高雄駅)→9:38分(康楽駅)






記念に駅名を撮りました。
下車したのは私だけでした。





「康楽」駅です。
駅は無人です。
売店もありません。
駅前は原野でコンビニもありません。
食料と飲み物は持参しましょう。
博物館内にカフェがありますが、バス時刻の都合により食事をする時間は取れません。





駅を出て、右側のきれいに舗装された道を進みます。





途中でデカすぎるオブジェが登場します。
後ろの建物が博物館です。





到着しました。
『国立先史博物館本館』
レンガの壁と水色の枠が印象的です。





卑南遺跡 へ行く方法を先にお伝えします。
正面玄関に向かって左手の方へ進むとバス停の標識が立っています。
1日に3本。
これを逃すと鉄道、タクシー、徒歩で行くしかありません。
私が訪問したときの時刻表
博物館発(卑南遺跡行き)
・8時11分
・12時11分
・16時11分
過酷すぎて笑いが出る感じですね。





8115番バスです。
12:11発です。
悠遊カード使えます。

注意:このバスは5分早く来て、5分早く出発しました。
くれぐれも余裕をもってバスを待ちましょう。
乗るときに運転手に卑南遺跡へ行くと伝えましょう。
中国語ができない人は紙に書いて見せるとよいです。





最初の展示室です。
台湾に人が渡って来た時代の遺跡などを紹介しています。





台湾国宝を紹介!


台北には故宮博物館があり、人類の至宝と呼ばれる品々が展示されています。
しかしこれらは中国大陸から持ち込まれたもので、台湾の人たちにしてみれば”外来の文物”と見る向きもあるようです。

この「台湾国宝」には台湾の島で生まれ、育まれた我々の文化遺産だという誇りが籠められているようです。






その1(卑南遺跡出土)

人獣形玉玦(じんじゅうけいぎょっけつ)
今から約2,300年〜2,800年前
軟玉(ネフライト)製

死者と一緒に葬られていたものです。
玉で作られた耳飾りです。
二人の人間が1頭の動物を頭に乗せているというユニークなデザイン。
動物の胴体に穴が2つあるのは割れた石を繋ぎ修理して使い続けた証だということです。




その2(卑南遺跡出土)

玉鈴飾串珠(ぎょくれいしょくかんじゅ)
今から約3500年〜4000年前
軟玉(ネフライト)製

このネックレスは石板棺から発見されました。
棺に埋葬されていたのは女性である可能性がたいへん高いそうです。
また次に紹介する喇叭形(らっぱがた)玉環も一緒に発見されていたことから、この埋葬主は身分の高い女性だったと考えられています。


見た目は石粒を繋げたように見えますが、小さな玉には糸を通す穴が開けられ鈴のように整形されているという驚くべき一品!

1つの鈴は小豆ほどの大きさ。
形もほぼ同じで、胴回りがふっくらするように作られています。





その3(卑南遺跡出土)

喇叭形玉環(らっぱけいぎょくかん)
今から約3500年〜4000年前
軟玉(ネフライト)製

ラッパのように開いた形の腕輪です。
これは上記のネックレスと一緒の棺から発見されました。
みどり色が美しいです。





その4(卑南遺跡出土)

玉管(くだたま)
約2,300年~3,500年前
軟玉(ネフライト)製

28.75cmに達する長さです。
まっすぐに穴をあけ、ヒモを通し、首から下げていたと考えられています。
穴を開けると壁は数ミリの厚さになってしまいます。
ひび割れに注意しながら穴を削るのは難しいです。
これだけの長さの完成品はまさに国宝に値します。





その5(花蓮県寿豊郷の塩寮1号遺跡)

蛙形玉飾(あけいぎょくしょく)
新石器時代末期(約2,300年〜2,800年前)
軟玉(ネフライト)製

「花岡山文化」の遺物です。
カエルの形をした珍しい造形。
立体動物の玉器は珍しいそうです。
ペンダントトップとして首から下げていたと考えられています。





★卑南遺跡の出土物を紹介!


色々と展示はあるのですが、とりあえず卑南遺跡に絞って紹介します。
卑南から出土した遺物は独特で、他遺跡の追随をゆるさない文化を持っていたようです。




とにかく石の加工に長けた人たちだと思います。
また石の加工を楽しんでいたようにも感じられます。
この『月形石柱』は後で実物を紹介しますが、この石の前に立つと古代人の心が伝わってくるようです。





石板棺
貴重な写真で現在は展示のために蓋をはずされているため、完全埋葬形態が分からなくなっています。
かなり頑丈に蓋をしています。





石板棺に死者を葬って板で蓋をしようとしている様子です。





これは当初は食べ物を置く容器じゃないかと言われていました。
しかし最近は周囲の石壁を登るための「はしご」として使われていたというのが有力です。
よく見ると足を乗せる部分がこすれてスベスベしているのが分かります。





石でタライも作っちゃいます。





縄紋陶罐

早い時期に造られていた土器です。
縄文土器のような線があるので「縄紋」と呼ばれているようです。
丸くて可愛らしいです。






卑南文化圏形玉玦

耳飾りです。
これを耳に通すためには穴が広くないと無理ですね。





帯四突起玉耳飾

卑南遺跡からは耳飾りがたくさん出土しています。
丸い形は女性用でしょうか。





几形玉耳飾
こんな形の耳飾りもあります。
男性のマネキンが耳につけていました。





卑南文化方形玉血(1,2)
方形耳飾(3,4)

大きくて重そうですね。






玉管珠串飾

現代でも通用するデザインですね。





玉簪(たまかんざし)

透き通るような美しさです。
髪に刺すには長さが足りないような気がします。
キッチリと髪を結っていないと簡単に落ちちゃいそうです。





玉矛





玉斧





玉矛






有肩単石

何に使われたんでしょうか。
記念碑のようなモノかもしれません。





★埋葬について

卑南遺跡以外の当時の埋葬についての展示がありました。



当時の埋葬について。
「首」がないのは当時「首狩り」が存在していたのではないか。
私もそう思います。





甕棺墓

幼くして亡くなった子供が埋葬される時は甕棺の埋葬が多いそうです。
生まれ変わりを願う気持ちなのでしょうか。





★その他の施設


オミヤゲコーナーです。
先住民が作ったアクセサリーなど独特な商品展開でした。
街中では買えないような品が欲しい人にはおススメです。





カフェです。
寄りたかったのですが、本当に時間がなかったので今も未練があります。






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