遊戯王の謎−古代エジプト人の生活

ガラス・彫刻・鍵



■ガラスの歴史■



←(写真はアニメに出てきた「記憶の器」を意識してみました)

もともとガラスは、『古代メソポタミア』 で作られました。
けれど「ガラス製品」として使用されるようになったのは古代エジプトだったので、世界最古のガラス製品として資料の最初に紹介されているのはエジプトのモノがほとんどです。




王様が生きていた新王国時代になると大量に作られるようになりましたが、それでもガラスはとても貴重なモノで、市民が簡単に手に入れたりすることはできませんでした。



王様(スメンクカーラー王)が暮らしていたアマルナ王宮内には王室専属のガラス工房があり、ここで王族が使用するガラス製品が作られていました。

←写真は当時のガラス製品で、香油入れなどに使われたと思われます。

私たちが思い浮かべる透明なガラス製品とは違い、新王国時代のガラス製品はこのように不透明で、ボッテリとした作りになっています。
その原因は製造方法にあります。

製造法



←金属棒に耐火粘土で作った型をとりつける

ガラスを火であぶりながら、ガラスを粘土の上に塗りつけていく−−→

外側のガラスが冷えたら、中の粘土を掻き出して完成。
上図のような縞模様は、色の違うガラスを細く巻き、スッッと引っ掻いて波模様をつけます。






■「デュエリストの石版」の彫り方■








デュエリストの石版を作る方法と道具を紹介します。


図のように、刻むための石材をしかるべき場所に設置します。

参考に描いた図だと裏側にも人がいますが、本来、壁画に裏側はないので(笑)、そこんとこヨロシクです(^_^;)


大きな石版の場合、足場をこのように組み、数人で彫ったりします。
下絵はすでに細い線で描かれているので、彫り師はその線を頼りに彫り上げていきます。




『デュエリストの石版』を神官セトが彫ったと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、エジプトではこのような技術者は大体が世襲制なので、石工でもない神官が石を彫ったりすることはありません。
世襲制する最大の理由は「技術の保護」と「伝授」にあります。
一族で独占することにより生活が保障される…そんな感じです。


当時の道具


新王国時代の道具は主に青銅製のノミやキリなどが使われていました。
大まかに削る場合はこのような道具を使い、研磨する時は砂漠の砂を利用しました。






■古代エジプト式鍵■



神官セトが、崩れ落ちる宮殿内の牢屋に閉じこめられているキサラを助け出す際、『ガシャ』っと何かを外し、『ガーッ!!』と檻を開けました。
その『ガシャ』音が気になったので、古代エジプトの鍵を調べてみました。


動きが良く分かるようにアニメーションにしてみましたが、本来はこんな鍵が使われていたはずです。




凸凸の出た棒を差し込み、内側のつっかえ棒を押し上げ、閂(かんぬき)をスライドさせます。
すべて木製なので、『ガシャ』という音より『ギギギィ〜』の方がピッタリくると思います。


ちなみに雑文では以下のように書きました。

    ★鉄格子のようにみえる「アレ」はやはり鉄格子なのかな…。
    3千年前のエジプトって、鉄格子作れるほど、青銅が豊富だったかな…。
    それとも銅だけの素材?
    鉄は無理だし…。
    木製の方がシックリくるが…まぁいいや。

    ★「ガシャ」という音があったけど、アレは…なんの音かな〜。

    ま・さ・か…鍵!?

    たぶんあの時代、ガシャっと音が出る鍵はないと思うんですよね。
    内側からは開けられないけれど、外からなら簡単にはずせる閂(かんぬき)が使われていたと思う。

    (出典:2003年11月24日(月) カレンダーとかWJの感想とか… )


この鍵の原型はイラクあたりで見つかったようです。
その後、ギリシャに伝わり、上記のような形になったのですが、なぜか発明元はエジプトと言われています。
今も古い民家で使われていますが、古道具としての価値も出てきているので、興味のある方は早めに買っておくことを薦めます。






参考文献:
    ガラス入門−由水常雄(よしみずつねお)−平凡社
    古代エジプト−ジョヴァンニ・カセッリ監修−ニュートンムック
    世界の鍵と錠−里文出版 (編集) 大型本 (2001/06) 里文出版






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