遊戯王の謎−名前の由来

イシュタール一族



イシュタール一族はなんだか名前自体が迷宮化していて、単純に見えていたものが、調べれば調べるほど迷い込み、なんだか発表できるまでに時間がかかってしまいました。

イシュタール一族をバビロニア神と絡めて、いろいろ名前の由来などを考えてみたいと思います。


バビロニアの神々



 以前に記載していた「名前の由来」は以下の通りです。

マリク (Malik)
    イスラム教の天使の名前で、コーランによると、地獄を監視する高潔な天使で、業火にあえぐ魂を責め立てることを仕事としているようです。
    またの名を 「乱暴に突く者」
    業火をかき回し、苦しみに叫ぶ魂にも冗談でしか答えないらしい。

    千年ロッドでドつきまわすのは、この名前ゆえでしょうか。


マリクの名前が単純に 「マリク」 と名付けられたのではなく、バビロニアの最高神「マルドゥク」をもじったものだというのは、割と早く知っていたのですが、なかなかHPに載せるまで時間がかかってしまいました。
それはマリクが語った偽名「ナム」に気を取られていたためです(*^_^*)。

マリクとナムが一対でバビロニア神話に登場しているのを知ったときの私のオドロキは、 まさに 「ゴッド・ハンド・クラッシャー」 をモロに喰らったようでした。(笑)





    マリクの名前の元になった神様

    マルドゥク [Marduk]    バビロニアの主神

    名前の由来に定説がなく、「太陽神ウトゥの子牛」や「マルトゥ人の主」などとも解釈されています。

    マルドゥク神はもともと地方神でしたが、彼を主人公とした神話「エヌマ・エリシュ」が作られ、神話が人々の間に広まっていくと、それに伴い信仰する人々が増えていき、ついにはカッシート王国時代(紀元前1500年頃)に「神々の王」としてバビロニア万神殿の頂点に君臨する存在となりました。


    彼のシンボルは鋤(すき)と、大蛇(だいじゃ)ムシュフシュです。
    (右図を参照してください)
    「ラーの翼神竜」に似ていないのが残念…(^_^;)


    ▼マルドゥク神の特に優れているトコロ
      マルドゥクは他の神々よりはるかに背が高く、すべての点でぬきんでていて、
      手足は考えもつかないほどすばらしくできていたといわれています。
      何より目は四つ、耳も四つ、唇が動くと火が吹き出したといいます。
      とにかく人間の想像を超えた容姿をしていたようです。
      バビロニア人って「ものすごくなければ神じゃない」という感じですよね。
      エジプト人の方が神に対して素朴な感覚を持っていたと思います。


    ★ちょこっと ”メソポタミア神話” の紹介 (読まなくてもOKです)★

    アプスー(地下の淡水の化身である男神)とティアマト(海の塩水の化身である女神)が神々の父母となっています。
    けれどこの二人の神様は、自分の生んだ子供たちがギャーギャー騒ぐのを見て、「ああぁ、うざったい!」と思いはじめ、「おもいっきり叱って、少しは静かにさせよう」と計略を立てたことから、神々の間に争いが繰り広げられることとなります。

    生まれたばかりの息子エアは先手を打って、父アプスーを深い眠りにおとしいれ、殺してしまいます。
    自分の子供に夫を殺された母ティアマトは復讐を誓い、怪物軍団を組織します。
    ティアマトと怪物軍団によってエアを始め、子供神たちは次々と破られていきます。
    ここでエアの息子であるマルドゥクの登場となります。
    マルドゥクは死闘の末、祖母であるティアマトと怪物軍団を倒し、その功績により最高神の地位を手に入れるのです。

    簡単に説明すると、「うるさい」と注意された子供達が逆ギレして反乱を起こし、最後に孫が実の祖父と祖母を殺してしまったということです。(ちょっと簡単すぎ(^_^;))
    その中心人物がマルドゥク神なので、闇マリクが肉親(パパ)を殺すのも神話にもとづいているわけです。





「ボクはナム、ヨロシク」のシーンから、気になっていた名前の由来、ようやく発表できます。





ナムの名前の元になった神様

ナブ [Nabu]
    マルドゥクの息子ナブは書記の守護神であるとともに知恵の神であり、その人気は紀元前第1000年期のあいだに頂点に達しました。

    ナブは最古の形ではナビウムといわれ、セム語共通の語源「呼ぶこと、告知すること」から由来し、「呼ばれたところの者」の意味をもっていました。

    ナブ神の象徴は垂直あるいは水平のくさび形で表わされています。

    ふたご座ナブ&マルドゥク神を意味しているそうです。親子なのに双子というのも変ですが、Wマリクファンには、ちょっと心そそる星座ですね(*^_^*)。


    イシュタール一族に伝わる謎の預言書−「ペルエムフルの書」の元ネタ

    メソポタミア神話に登場する「天命の書板」は、バビロニアでは古くから最高神の保持するものと考えられ、その書板にはすべての神々の役割、個々の人間の寿命などが書き込まれていたそうです。
    もともとエンリル神(破壊・大気・嵐の神)が持っていたものをバビロンの主神マルドゥクが持つことになり、調印する役目も得たとされています。
    その後、ナブ神が書記神として性格を持つようになると、天命の書板はナブ神が管理するようになりました。




 以前に記載していた「名前の由来」は以下の通りです。

イシズ・イシュタール
    イシュタルは金星が擬人化されたものです。
    バビロニアで愛と豊饒を司る女神として信仰されていました。
    優美な反面、「戦いの女」と称されることもあり、荒々しい性格も持っているようです。
    イシュタル女神の信仰地であるウルク(エレク)という町は、「春をひさぐ聖なる女たちの町」と呼ばれ、イシュタル崇拝の一部として売春が含まれ、イシュタルは売春婦と居酒屋の守り神でもあったそうです。



イシズ・イシュタールの名前の元になった神様

イシュタル [Ishtar]
    愛と豊饒の女神。
    恐ろしく、時には荒々しい神で、「戦いの女」と称されることもあります。
    また生命を守る者、叡智を創造する者としても敬われています。
    イシュタルのシンボルは、八稜角の星である。
    イシュタル女神はその美貌により無数の恋人がいましたが、普段から彼らを残酷にあつかう、女王様気質だったようです。

    イシュタルの神話の中では『イシュタルの冥界(アラル)下り』が有名です。



 以前に記載していた「名前の由来」は以下の通りです。

リシド
    イメージ的にぴったりなのが、インドで修行を積んで宗教的に高い境地に達し、超人的な能力を身につけた人間のことを聖仙(リシ)と呼ぶので、このあたりから名前をとったのかなぁと、思ってます。

    漢字で書くと聖仙(聖賢)となりますが、出身によって漢字も変わるようです。
    たとへばバラモン出身の場合は梵仙、クシャトリヤ出身の場合は王仙に変わります。
    修行者といっても妻子を持ち、俗界と交際することもできました。
    遊戯王のリシドは修行僧のような風貌だし、ぴったりだと思います。


リシドの名前の元になった地名

リシェト [Rishet]

リシェトはカイロとルクソールの中間地点、今のファイユームの近くにあり、第12王朝のピラミッドや都市があったそうです。
このあたりは近くに湖などもあり、穀物が良く取れ、裕福な豪族が多く住み、なかなか素敵な町だったようです。

リシェトは古代に「イテイタェウイ」と呼ばれていました。
その意味は 「2国を所有する者」 だそうです。


★この地名については「キラ」サマから情報提供していただきました。本当にありがとうございました。






バビロニア神話には、「7」という数字が絡む神話があり、個人的には今後、遊戯王のストーリーはその神話にそって話が進むのではないかとニランでいます(^_^)。

ヒント:7つの千年アイテムと7つの幽界の門とか…





キサラ
    白い肌を持つ少女。
    その身に「白い龍の神」を宿す。




        キサラの名前の元になった神様

        キシャル [Kishar]  バビロニア(アッカド)神話の創世記に登場

        女性原理を表す神で、名前は「地の果て」を意味します。
        地上の世界を代表する神と書いてある本もあります。
        男性原理を表す「アンシャル神」の妹にして妻。

        旦那に比べ、彼女の登場はここだけです。(寂しい〜(T_T))





         名前の由来つながりで言えば、マリクのお婆さん神になります。
        そのため、このイシュタール一族の下部に付け加えることにしました。





参考文献

    メソポタミアの神話(神々の友情と冒険)−矢島文夫−筑摩書房





遊戯王の謎のメニューに戻る

遊戯王の謎のトップページに戻る