| 遊戯王の謎−時代衣装装 | |
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| 王様が生きていた 『新王国時代』 というのは、装身具も斬新なデザインのモノが多く、現代の私たちでさえ、お目目キラキラと輝かせながら見とれてしまう美麗な品々が多数出土しています。 ここでは、そんな当時の資料を元に高橋先生が作り出した装身具にスポットを当てて、あれこれ語ってみたいと思います。 なお『千年アイテムの素材について』は、自分の「雑文」から記事を引用しました。 |
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盗賊王バクラが墓を暴いてアクナムカノン王の副葬品を強奪し、王宮に乗り込んできたシーンは印象的でしたね。 バクラが担ぐ布袋から見え隠れする副葬品(原作では埋葬品)もあれこれ興味深いのですが、今回は装身具に絞って考察してみたいと思います。 ←絵の中央、ジャラジャラと頭に巻き付けているネックレス…。 とっても似合っているんですが、これはおそらく『紅玉髄(こうぎょくずい)』という石を加工したモノだと思います。 どんな石かを説明するために新王国時代に作られた腕輪の写真を載せました。 このあかくて葉巻型をした石が 『紅玉髄』 です。 写真ではわかりにくいのですが、透明感があって、とても美しい石です。 資料:トゥエリス女神の腕輪(新王国時代第18王朝時代前1450年) 新王国時代の職人が好んでこの葉巻型の半貴石を使用したことが分かっています。 この石はエジプトの東部砂漠から産出するので、装飾品にはよく使われていたと思います。 そしてあかい紅玉髄の隣に丸く並んでいるのは、おそらく 『ラピスラズリ』 だと思います。 ご存じのようにラピスラズリは深い青色…。あかい紅玉髄の美しさを際だたせるには最高の貴石だと思います。 けれどラピスラズリはアフガニスタンでしか産出しないので、当時はとても貴重な石とされていたでしょう。 その貴重な石で作られた装身具をミイラと共に埋葬してしまうとは…、ファラオの財力はさすがです(^-^)。 ★ (おまけ)気になったこと アクナムカノン王のミイラ…包帯がズルムケていて、顔も布の隙間から見えてましたね。 本来、ミイラは厳重に身体を包帯でグルグル巻きにされています。 そして簡単に包帯がほどけないよう、樹脂で固められる場合もあります。 特に頭部は最後に包帯を巻くトコロなので、念入りに布を巻かれたと思います。 そのもっとも大切な場所が露出しているのはどういうことなのか? 全身を覆う包帯もボロボロなのはどうしてなのか? それはバクラがミイラの身体をまさぐり、護符や義眼を抜いたということです。 さすが盗賊王、キッチリ盗んでますねぇ。 |
![]() | ■王様の足に巻いてある足飾りが気になって仕方ありません。 最初は布(ゲートル)かと思ったのですが、テカリ具合から、どうも 『金色の何か!』 を巻いているみたいです。 砂漠に行ったことのある人なら分かると思うのですが、粒子の細かい砂漠の砂はどんな小さな隙間にも入り込みます。 たとえば布の縫い目などにも入り込みます。 だから砂漠の人たちは、なるべく布を縫い合わせず、一枚布を生かして衣装としています。 一枚布ならバッとはたくだけで簡単に砂を落とすことができるからです。 イシュタール一族の服装が正しい砂漠の民の衣装かな…(笑) 王様の足に巻かれているこの装身具…、いくら宮殿生活だからといっても、砂漠に住む民族にしては不自然なんですよね。 隙間に砂がたまると不快極まりないと思います。 ■ 『金色の何か!』 について エジプトのファラオがその一代で使用した黄金は2トンと言われています。 なぜそんな贅沢が出来たのか!? …それは南部のヌビアからたくさん採掘することが出来たからです。 それゆえ湯水のごとく黄金使いまくり!!!のファラオ・ライフなんですが、人間も贅沢に慣れると妙な遊びにハマったりするモノです。 王様が生きていた新王国時代…この時代、金よりも高価なモノとされていたのが 『銀』 でした。 銀はエジプトで産出しないので、もっぱら輸入に頼っていました。 ところが!! そんな貴重な銀にわざわざ 『金メッキ』 を施し、身につけていたコトが分かっています。 なぜそんなコトをしたのでしょうかね…。 人から見えないトコロに金をかけるのが、粋人ってコトなんでしょうか…。 王様が生きていた新王国時代…美意識も相当なモノですねぇ。 というわけで、王様が身につけている金色アクセサリーの材質は 『銀』 である可能性がとても高いのです。 |