遺跡馬鹿−スンバ島はドルメンだらけ2



驚異の世界! スンバ島の現状を、遺跡馬鹿を自認する私が徹底的に紹介したいと思います。(Thanks Mr.DUS)

でも MARINEさんの特集・スンバらしき世界旅行の方が詳しいので、
更に知りたい人はそちらを見て下さい。(手抜きでごめん)




◆ スンバ島について(写真は野性的なスンバ猫)

      スンバ島はインドネシア1万数千の島々のひとつ。しかしバリ人でさえも場所を知らないと言う、小さな存在。
      しかし、スマトラ島の横にあるニアス島ともども、現在でも巨石墓を造っている、貴重な島なのである。
      訪れる人の多くは人類学者や織物研究家などで、一般のツーリスト(含サーファー)はとても少ない。






◆ ドルメンの特徴

    まずはっきりしているのは、「お墓」であるということです。
    そのため、内部には伝統的織物「イカット」にくるまれた遺体と数点の装飾品が収められています。
    家族ごとにドルメンを所有しており、場合によっては2体の遺体を収めることもあるそうですが、基本的には一人一墓のようです。
    葬式の規模も大きく、多くの費用をかけて葬式をします。
    新しく巨石墓を造る場合は数百人の手によって石を切り出し、修羅と呼ばれる木製のソリに乗せ、所定の敷地に運び遺体を収め、巨大な石で蓋をします。
    その作業に機械は一切使わず、全て森から調達しています。
    常日頃から適当な木材を床下などの保管してあります。
    最近はコンクリートで綺麗に表面を塗って、十字架を描いた墓もあります。
    東スンバでは階級社会の影響があるため、墓の規模や彫刻(王をあらわすワニの彫刻等)など、明らかに身分による変化が見られますが、西スンバの巨石墓は大小の区別はありますが、
    基本的に同じ形で、平等の社会があったことがうかがえます。



◆ スンバ島への道


    飛行機は現在、メルパティ航空の1社がプロペラ機を飛ばしています。

    ●バリ島デンパサール(DPS)から東の玄関口ワインガプ(WGP)までは月と水が往復。

      DPS−12:30発 → WGP−14:25着  片道691,000rp(約1万円)
      WGP−  8:50発 → DPS−11:40着

    ●西のタンボラカ(TMC)からバリ島までは金曜日に1本飛んでいます。

      TMC−8:35発 → DPS−10:20着  片道618,500rp(約9278円)

        ▼チケットはワイカブバッでのみ発券可能。
        ▼空港まではワイカブバッからタクシーまたはバイクタクシーで1時間/5万ルピー




◆ スンバ島の遺跡ポイント

    ▼東のワインガプを起点にして

      カワグ村

      ワトゥンバカ村

      レンデ村

      パウ村

      プライリウ村(行ってないけどプライリウアン村も良いらしい)




    ▼西のワイカブバッを起点にして

      アナカラン・ガルバクル村

      アナカラン・パスガ村

      アナカラン・タルン村

      プ・ウナガ村(ワイカブバッ)

      タルン村(ワイカブバッ)

      ワイタバール村(ワイカブバッ)

      タンブラル村(ワイカブバッ)

      プライジング村(ワイカブバッ)






◆ 現地のガイド

全員を調査したわけではないので、独りよがりになるおそれもありますが、
5日間、私をサポートしてくれたガイドを紹介します。

ISIDORUS NDOI (愛称)ミスター・ドゥス(MR.DUS)フローレス島出身。

顔は恐いけど良い奴です。
英語とドイツ語堪能。片言の日本語できます。
日本人の彼女がいるため、日本人の精神構造をよく理解してくれています。
自分で作ったスンバ遺跡ガイドブックを持っていて、経験豊富で頼もしい人です。
彼はMelrinホテル専属なので、彼に会いたければ同ホテルで探して下さい。
その他にも良いガイドはいると思いますが、良いガイドに当たるかは運みたいな気もします。
私はイカットには全然興味がなかったので、とにかく村に入るとお墓へダッシュ!
後ろでドゥスが「彼女は織物に興味がないから品物を出してもムダだよ」と言っている声が。
お陰で買え買えと言われることもなく、私は快適に観察することが出来ました。
おまけに多くの村を紹介してくれたのも私にとってはラッキーでした。
特に西スンバの情報が少なく、適当にガイドしようと思えば出来ただろうけど、ポイントを押さえたコースをピックアップしてくれたので、本当に感謝です。



◆ ガイド料など

    交渉次第でしょうが、ガイドと運転手と車の三点セットで観光コースを全部まわって20万から25万ルピーまで。
    私は1日目はワインガプ近郊の観光。2日目はワインガブバッへ向かいながら、途中、遺跡を見て、最後はワインガブバッでお別れというスケジュールを立て、合計40万ルピー(約5720円)でお願いしました。
    各村への入村料は2000〜5000ルピーくらいまで。
    たばこを持っている人はたばこなんかも差し出すと待遇良いかも。



◆ 私の観光コース

    月曜日にスンバ島に飛び、金曜日にはバリ島へ戻るという、ハードスケジュール。
    原因は雨期のせい。雨期はフライトキャンセルが多いので、月曜日を予備のフライト日として残すため仕方ありませんでした。
    そんな私が立てたスケジュールは以下の通り(最後はタンボラカから飛び立つことを前提にしました)

      1日目=デンパサールからスンバ島へ飛ぶ。夕方はワインガプ港へ散歩と市場見学
    2日目=8時集合−8時半出発。ワインガプ町→カワグ村→ワトゥンバカ村→レンデ村→パウ村→海岸→プライリウ村→ワインガプ町
    3日目=7時集合−7時半出発。ワインガプ町→アナカラン村→ワインガブバッ町
    4日目=チケット購入後、一人で町を探索。タルン村→タンブラル村→市場→ワイタバール村→プライジング村
    5日目=朝6時にバイクタクシーでタンボラカ空港へ。お昼にバリ島着。


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