遺跡馬鹿  能登半島は遺跡だらけ 真脇縄文遺跡

真脇遺跡

    真脇縄文遺跡

    「のと里山空港」から乗り合いタクシーで40分ほど。
    簡単楽チンで到着した遺跡は風光明媚で静かな遺跡でした。
    周囲に安食堂はないので羽田で空弁を買って、ここの遺跡広場で遺跡をつまみに弁当を食べるのがオススメ。
    といってベンチはないので地座りか私のように木のクイに腰掛けて食べるしかない♪
    ワイルドに弁当食おうぜ!

    この縄文館では学芸員さんに話をたくさん聞かせてもらいました。
    私のつまらない質問にも詳しく答えていただき、とても参考になりました。
    真脇縄文人は「面長でタレ目」だというネタを仕入れていたので、その質問をぶつけてみたりしました。
    実験考古学の展示を見ていると、地元愛にあふれ、本当に遺跡を大切にしていることが伝わってきました。
    出土品の研究が追いつかず大変みたいですが、これからも頑張って欲しいです。

    この遺跡は縄文人が選びに選んだ場所という気がします。
    それだけ良い”気”があふれていると思います。




    真脇遺跡縄文館

    朝の東京は快晴でしたが能登はどんよりとした雨雲が…。
    雲のせいで遠くが見えなくて残念。

    滑走路に降り立つと大粒の雨で外が見えない!
    暗い気持ちになりながら外へ。
    予約していたふるさとタクシーが待っていました!
    このバンで遺跡まで行ってくれます。
    まずは運転手さんに予約の確認と料金を払います。
    「真脇縄文遺跡館」に到着です。
    なんと空が明るくなってきました。
    立派な表札です。
    館内を撮影したい場合は名簿に名前と住所を記入します。
    重要文化財を撮影する場合の注意などを聞いて、イザ入館!
    真脇に住む縄文人は漁を行っていてイルカや魚の骨が大量に見つかっています。
    土器の制作も盛んで、色んな形があります。
    真脇式土器の至宝『お魚土器』
    重要文化財です。
    4つの大きく上に伸びた耳が魚の口に見えます。
    愛称『鳥さん土器』
    重要文化財です。
    2018 年の縄文展に出品されていました。
    よく見ると目の回りが赤く、とても愛嬌があります。
    えだまめ入れにピッタリ!
    この大きな土のかたまりに見えるモノは遺跡から出土した『木片』です。
    ウッドサークルの実物に会えるとは!!
    予想外の出会いにドキドキでした。
    この木の切り出しを石器だけで行ったことに驚きです。
    ヒモを引っかけるための溝まで彫られています。
    発掘当時の貴重な写真が展示されています。
    墓から埋葬者も発掘されました。
    ペタンコになっている姿は時の長さを感じさせます。
    スギ材の上に横たえられた遺体は男性のもので推定年齢20〜30歳だそうです。
    今から4,870〜5,200年前の縄文人です。
    矢印の先には『赤色漆塗装身具』があります。
    オシャレなのか呪術のお守りなのか、興味深いです。
    『彫刻柱』(重要文化財)
    2018年の縄文展に出品されていました。
    大量のイルカの骨の下から見つかったそうです。
    材はクリです。
    長さは2.25mです。
    『彫刻柱』のレプリカです。
    とても良く出来ています。


    外のエリア

    竪穴住居の復元家屋がありました。
    室内は囲炉裏があり、この日は火が焚いてありました。
    いよいよ真脇遺跡に突撃です!
    広場をトボトボと歩きます。
    奥に見える白い体育館みたいな建物が出土品の収蔵庫になっているそうで、たくさんの出土物が調査を待っているそうです。
    三本の木柱列
    村のリーダーが埋葬されていたのではないかと言われる3号墓の前に3本の木柱が立てられました。
    4つの墓穴が残っていました。
    縄文館に展示されている遺体のレプリカを見学できます。
    こんな風に埋葬されていたんですね。
    こちらは床材だけ残っていたようです。
    これも床材だけですね。
    ここは何も残っていないようです。
    いよいよメインのウッドサークルへ向かいます。
    雨も上がり、青空の下、素晴らしいウッドサークルを見ることが出来ました。
    ここで遺跡を見ながら昼ご飯を食べました。
    羽田空港で買った「ヨネスケのこだわり天むす」です。
    この板は”かすがい”で木をつなぎ合わせています。
    ウッドサークルは閉じた円ではなく、出入り口があります。
    海の方向に口を開けています。
    サークルの中から出口を見ているところです。
    外から入り口の方を見てみます。
    この構造は金沢のチカモリ遺跡のウッドサークルと同じです。
    離れたところにあるウッドサークルですが同じ構造をしていたことに驚きました。
    遺跡の上の方に大きな土偶面がありました。
    ここから富山湾が良く見えます。
    縄文人がこの場所を選んだ理由がなんとなく分かる気がしました。
    『日本漁業発祥の地』
    自信があるから言える言葉!
    大量に出土した魚やイルカの骨から、この地では各人が役割を持ち協力して漁を行っていて、これぞ「漁業」だ!だからこの地を発祥の地とするよ…的な解釈みたいです。
    彫刻柱のレプリカ。
    ひっそりと立っています。
    受付をしたらビデオをここで見ます。
    なにげにテーブル代わりの木材がデカイ!
    石器で木を切り出す様子を撮した写真。
    縄文人がどうやって木を切り出せたのか、私も気になっていたので写真は興味深かったです。
    出土した石器。これで木を切り倒すには相当な力が必要ですよね…。
    この博物館良いところは実験で使った資料が残っていることです。
    切り倒すのが大変だったことが感じられました。
    これが面白かったです。
    ウッドサークルは1本の木を半分に割ってあります。
    これはその実験で、縄文人がどうやって木を割ったのか、それを見ることができます。
    丸木船も作ってみたらしい!
    なんでも挑戦する博物館は最高に楽しいですね。
    これは本物の縄文土器です。
    直接触ることが出来ます。
    こういう体験が出来るのも嬉しいですね。
    縄文人の服も作ってみたらしいです。
    麻なのかな?
    能登の冬を考えたら、ちょっと寒そうです。
    お手製のストラップなどが売っています。
    パワースポットで何か買ってみるのも良いかもです。
    私のイチオシはこれ。
    石器が刺さった骨。
    こういうの見るのが大好きです。



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