グレートジンバブエ遺跡−山の下編


丸い城壁で囲まれた遺跡は丘の下に広がっています。


    女王が暮らしていたと言われる最大規模の円形遺跡。
    城壁、細い通路、石積みの塔など。
    広さはそれほどでもないのですが、その迷路のような造りはとても面白かったです。


    【グレートジンバブエと外国のつながり】
    中国の陶磁器が発掘されています。

    【行き方】
    丘を下ると数カ所に遺跡が点在しています。
    自由に観て回ることが出来ますが、ブッシュの中にはトゲを持つ植物がたくさん生えているので生足は出さない方が良いです。
    靴底も厚い物がオススメです。

    丘から降りてきました。
    天気が良くてバンバン日焼けします。
    分厚いウチワサボテン発見!
    肉厚で表面はツルピカ!こういうのが群生しています。
    木のように見えますが、棒サボテンが巨大に生長したものです。
    すごいですよね…。驚きました。
    「西谷遺跡」です。
    1mくらいの石壁がところどころ残っています。
    遺跡の中に椰子の木が生えています。 壁の厚さは1mほどですが、精巧に積まれています。
    緩やかな斜面を削ることなく、石を積んでいるのが分かります。
    門の作り方は他の囲いと同じです。
    ここはかなり崩れています。
    「中央谷遺跡」です。
    どこもだいたい同じような感じに崩れています。
    積んである石は丁寧に表面を平らに加工してあります。
    石積みの塔の小さい版です。
    あちこちにありましたが用途は不明です。
    門です。
    扉などは発掘されていないようです。
    ここは壁がとても厚く造られています。
    囲いと囲いの間に細い石板を見つけました。
    丘の遺跡で見た槍のように細い石板にそっくりです。
    中央遺跡です。
    西側の囲い遺跡との距離はこれくらいです。
    ここは低い壁の跡が残るだけです。
    岩盤の上にショナ族の家が建っています。
    ジンバブエを旅行中、アチコチで見ました。
    私が宿泊しているロンダに似ています。
    柱だけ建っているようです。
    この後、屋根を葺くんでしょうね。
    室内の様子です。
    土間だけですね。
    中央に炉のようなものがあり、丘の上の遺跡にあった炉とよく似ています。
    壁の下は漆喰を塗り、上部は木がむき出しですが、この方が風が通って涼しいと思います。
    ショナ族の人はここでミヤゲ物を売ったり、観光客が来るとダンスを踊ったりします。
    「西遺跡」です。
    枯れ木が象徴的です。
    ここもしっかりとした石の壁が造られています。
    中央の木のせいか、不思議な魅力がある遺跡です。
    緩い曲線を描く壁です。
    囲いと囲いの間から、丘の遺跡を見ることが出来ます。
    囲いの中央に枯れ木がありました。
    当時の物じゃないですが、遺跡の黄昏感が増幅されるようで、良い味出しています。
    「西丘陵囲い遺跡」です。
    いよいよ大囲壁(エンクロージャー)へ向かいます。
    左側から見ています。
    周囲に建造物がないのであまり高そうには見えません。
    しかし近寄ってみると、高さに圧倒されます。
    なんと11mもあるそうです。
    キレイに弧を描いています。
    上部には石を組んだ模様がついています。
    この石組みは「シェブロン・パターン」と呼ばれています。
    蛇の生命力を表しているという説があるそうです。
    石の表面が黄色く汚れていたのが気になりました。

    花崗岩は雨水で黄色に変色するそうです。
    最接近して見上げてみました。
    美しいし、高いです。
    いよいよ内部へ潜入します。
    中央に回り込むと、建物の壁が立ちはだかり、通路はいきなり狭くなります。
    これが入り口です。
    昔の勝手口の雰囲気があります。
    入り口を入らず、そのまま進むと、こんな感じです。
    中に入ると通路が2本あります。
    高い壁が太陽の日差しを遮るので通路の先は闇のようです。
    迷わず壁際の通路を進んでみることにします。
    敷石が続く細い通路です。
    幅が狭くなり、関所のような構造物が現れました。
    この関所を閉められ、上から石でも落とされたら侵入者は命を落とすでしょうね。
    いよいよ遺跡の名物、「石の塔」に到着です。
    感動の対面です。
    グッと近寄ってみました。
    この塔も含めてですが、遺跡には財宝が隠されているんじゃないかと疑われて一度壊されたと聞いています。
    大接近!!
    見上げてみると、思った以上に高いです。
    塔周辺の床に排水設備を発見。
    内部にたまった水を外に流していたようです。
    木の下に土器が並んでいます。
    今でも儀式を行っているんでしょうか。
    塔の後ろに回り込んで反対側から塔を眺めてみました。
    この写真だと良く分からないと思いますが、敷地内には円形の家が接近して建てられています。
    これは最初に通った真っ暗な通路の入り口を遠くから眺めているところです。
    遺跡のアイドル「石塔」と左右の巨木を撮影してみました。
    グレートジンバブエ遺跡の定番撮影場所です。
    広場中央に茅葺き屋根がありました。
    中を覗いてみると、盛り土された遺構がありました。
    儀式でも行われた場所でしょうか。
    それとも台所かな?
    ブラブラと歩きながら、正門の方へ向かいます。
    左側のポコっと出っ張っているところが正門です。
    正門を背にして左側を見てみます。

    遠くに裏口のある壁が見えます。
    正門を背にして正面を見ると、こんな風に石が立っています。

    近くで見ても用途は分かりません。
    記念碑的な物かもしれません。
    正門を内側から見ています。
    丸い見張り所?のような物が印象的です。
    外から正門を見ています。
    逆さ台形の入り口。
    質素ですね。
    遺跡全体を正面から眺めてみました。
    形と石積みが独特です。
    ホテル内のレストラン前に置かれていた彫刻です。
    アフリカらしいというか、トーテムポールみたいですね。
    これも面白いです。
    この遺跡では鳥をかたどった彫刻が発掘されています。
    レストランです。
    入り口に狛犬のように鳥の彫刻が鎮座していました。
    レストランの中です。
    私しかいなくてドキドキでした。
    奥の部屋に盛んに料理を運んでいたので、夜にパーティでも行われるようでした。
    ナフキンもグレートジンバブエの象徴である石塔をマネしています。
    とりあえずお疲れのビールです。
    遺跡めぐりもロンダの宿泊も楽しかったです。
    デカイステーキが来ました。
    こんな肉、食べたことないので驚きでした。
    しかしナイフが切れにくくて、皿も切れろとばかりにギコギコしてたら、新しいナイフに交換してくれました。
    お腹いっぱいで宿までの夜道を帰りましたが、天の川がとてもキレイで帰り道も楽しかったです。
    ホテルの敷地を出たあたりでミヤゲ物を売っています。


    博物館の外観写真、失敗して撮れてなかったぁ! 痛恨のミス!
    内部は写真撮影禁止なので、へた絵載せます。

    遺跡の象徴、紙幣にも載っていた鳥像です。
    空調の効いた部屋に8体展示されていました。 Soapstone(石鹸石)で出来ています。
    昔、世界ふしぎ発見にも登場したことがあります。

    もう一つは遺跡の作り方。
    木材を持ち寄って石の上で燃やし、熱いところを石でカチ割り、形を整え、人が丘の上に運んだようです。
    鉄器は主に農機具で使用していたそうです。
    展示品を見ていると、6世紀頃から19世紀まで、ほとんど土器の形が変わりません。
      

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