Vertesszolos Museum(ヴェールテシュセーレーシュ遺跡)


サム(SAMU)と名付けられた35万年前の原人が出土した場所です
1965年、発見されました。


    ヨーロッパにはギリシャなど原人たちの遺跡がいくつかありますが、ブダペストの近くにも原人が出土した遺跡があります。
    ここは原人の骨だけじゃなく、50万年前に原人たちが「火を使った痕跡」が見つかった、とても貴重な遺跡なのです。


    【行き方】
    ブダペストの南駅からVertesszolos駅まで1時間に1本程度、電車が通っています。
    駅から遺跡博物館まで徒歩で40分ほど(昇り坂)です。

    Vertesszolos駅です。
    見ての通り無人駅なので、ブダペストで往復チケットを買っておくと良いと思います。
    ホームから大通りに出ると看板が出ています。
    矢印に沿って道をまっすぐ進みます。
    博物館前に到着です。
    簡単な資料なども売っているようです。
    園内に進むと目当ての展示コーナーがあります。
    丘の上に発掘当時の様子がそのまま残されています。
    階段の途中にこの遺跡の主「サム」のプレートがありました。
    よく見ると顔の下、黒っぽい石のような物が埋め込まれています。
    これはサムの頭骨?
    どうやらここでサムの骨が出土したようです。
    第一展示室です。
    この丘の上に残る遺跡をそのまま残してあります。
    ガラス窓が鏡のように外の景色を写すので、顔を近づけないと良く見えません。
    遺跡の前には発掘当時の写真などが展示されています。
    遺跡を発掘するVERTES LASZLO博士の写真です。
    展示室の遺跡ですが階段状になっていて、この写真の部分には動物の骨のような物が散らばっていました。
    さらに下段にも骨が散らばっています。
    現在、むき出しになっているこの遺跡ですが、どうやら昔は鍾乳洞だったようです。
    浅い洞窟部分の岩だなを利用して原人たちは食事?でもしていたのかもしれません。
    その証拠に遺跡を取り囲む岩をよく見ると、風化した鍾乳石が見つかります。
    35万年の歳月がこんなに周囲の環境を変えてしまったようです。
    第二展示室です。
    こんな小さい遺跡、誰も来ないだろうと思っていたら、小学校の課外授業なのか子供達がワイワイやってきて大にぎわいでした。
    内部の様子です。
    35万年前の地面がむき出しになっています。
    ぬかるんでいたようで、地面の上に動物たちの足跡が残されています。
    手前の平らな部分に動物たちの足跡が残されています。
    クマの足跡もありました。
    第一展示室とここは距離にして50mほどしか離れていません。
    サムたちは動物が闊歩するすぐ近くで生活していたようです。
    中央の四角い小部屋みたいなところから火に焼かれて変色した骨片が発掘されました。
    35万年前の人類が火を使っていた証拠です。
    世界で唯一、ここだけで公開しているそうです。
    変色した骨です。
    炭などは見つかっていませんが、この変色こそ火を使っていたという証拠です。
    その他、石器も見つかっています。
    トイレの男女プレートです。
    なかなかユニークです。
    原人のポニーテール、可愛いです。


    遺跡スケッチ



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