ラトヴィア国立歴史博物館とラトヴィア占領博物館



    とってもパワフルな街、リガ。
    ラトヴィアの首都リガは広くて美しく、色んな物がありました。
    国立歴史博物館は入口が地味で、普通のお屋敷みたいでした。
    ラトヴィア占領博物館は見応えがあり、行って良かったと思いました。




    ラトヴィア国立歴史博物館

    旧市街の中にあります。
    一見すると普通の建物だしドアも普通なので、プレートがなければ博物館であるとは誰も思わないです。
    入口を入るとステキな階段が!!!
    ちょっとドキドキしながら階段を優雅な気分で上がります。
    おしゃれなエントランスに到着。
    床の市松模様のタイルがオシャレです。
    チケット売り場です。
    とっても小さいですが、書籍にミヤゲ物と、まるで駅のキヨスクみたいな充実ぶりでした。
    ちょっとした映画館を思わせる内装で、リガは外だけじゃなく中も可愛いことを実感しました。
    バルト三国の中では一番雰囲気が華やかに感じられたのは、こういったセンスの良さもあるのかもしれません。
    見学エリアです。
    黒枠のガラスケースが存在感を出しています。
    土器です。
    特徴はこのドット模様です。
    穴はあいていません。
    このエリアは8500〜2300BC頃の時代の遺物が並んでいます。
    この土器も相当古いと思います。
    斧の頭部です。
    色んな形のモノが出土していますが、どれも丁寧に表面を整えています。
    石にどうやって穴をあけていたのか!
    そのヒミツを解き明かす道具がこれです。
    ユミギリ(弓錐)式の発火装置みたいですが、これで根気よく穴をあけていったようです。
    石と木の間に砂を入れて時間をかけてこすっていったんでしょうね…。
    一体どれくらいの時間をかければ貫通させることが出来るのか、その忍耐に敬服します。
    また土器です。
    縄文初期の土器に似ています。
    底が尖っています。
    これもやはり土に挿して使っていたのでしょうか。
    土器に描かれた模様をパターンに分けて解説していました。
    こういう細かい図柄に興味を持つのは地域の特色なのかな〜と感じました。
    実物はもう少し大きなパネルで、そこに細かく解説されていました。
    文字がないため、これらの図を解析することで村の範囲や間柄などを調べているんだと思います。
    出土した青銅の金具を実際の木に取り付けてありました。
    金具のヘコミが何のために作られているのかを解説するためですが、こういう風にちょっとでも再現されているとイメージしやすくて、とても良いです。
    これは狩りに使ったのか、それとも料理に使ったのか、想像力をかき立てられます。
    墓から出土した副葬品です。
    大量にあり、ケルトの影響を受けていることが分かりました。
    会場内に置かれていた電話です。
    展示品じゃなく実際に使用しているようです。
    色や姿が可愛いので記念に一枚撮影しました。
    館内の様子です。
    こんな感じで展示が続きます。
    説明はコーナーごとに置かれたパンフレットを見ながら回ります。
    窓辺に置かれたルーン文字の石碑です。
    民族衣装です。
    とても可愛らしいです。
    昔から羊毛を着ていたようです。
    冬は相当寒くなると思うのですが、昔の人はこれらの衣装で大丈夫だったのですね。
    ちなみにリガは北緯56度、モスクワは北緯55度です。
    これなんか今でも十分、オシャレですね。




    ラトヴィア占領博物館

    大きくて、ちょっと怖い雰囲気の建物が博物館です。
    街の中心部にあるのですが、周囲の華やかさを消し去るほどのインパクトがあります。
    入口です。
    さまざまな資料が売られていました。

    観光客が多いです。
    若い人や子供もいました。
    ツアー客も多く、皆熱心にガイドさんの説明を聞いていました。
    大きなナチスの旗が展示してありました。
    手前のお姉さんが熱心に見入っていました。
    ぎっしり資料で埋め尽くされたコーナーです。
    中には残酷な写真などもあり、ドキドキすることも多かったです。
    シベリアにあった宿舎の再現です。
    多くのラトヴィア人がここに送られ、命を落としました。




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