ほとんど知る人のない、行った人も日本人でどれだけいるのやら…という遺跡です。 場所はそれほど不便なところにあるわけじゃないので、これからブームが来る遺跡だと思います。ただ情報が少なすぎる。 機会があれば見てない石も多いのでまた行きたいです。 訪問した日は朝からどしゃぶりの雨で写真撮影も大変でしたが、石がしっとりして神秘的な写真が撮れました。 詳しい行き方は小冊子「誰も知らないラトヴィア 神秘のパワースポット ポカイニ」をご覧ください。 |
リガの街からバス(と言っても写真のようにライトバン)に乗ります。 運転手からチケットを買います。 本数は多いですがご覧のように15人ほどしか乗れないので、早めに言って席を確保すると良いです。 |
起点となるドベレ街にあるホテルです。 大きいですが古いです。 しかし街の規模から言うと大した立派な建物だと思います。 設備としてはレストランがあります。 朝食をそこで取ることも出来ます。 |
シングルがなかったのでダブルの部屋になりました。 テレビがついていて風呂もトイレも清潔でした。 |
荷物を下ろしてドベレ街を散策です。 まずは街の名所「Livonian Order Castle」です。 ドベレ城と呼んでますが、こじんまりとした廃墟美にあふれる城です。 歴史を調べると古いものらしく、この場所には1000年も前から砦のようなものが築かれていたそうです。 1200年代に十字軍が使う砦として使われ、1335-1359年に教会を併設した城として新たに建てたそうです。 しかし戦争とペスト流行の際、城は見捨てられ廃墟となりました。 |
現在の入口はここです。 城の横を川が流れています。 |
中庭です。 当時の壁が残っています。 |
二階に上がって入口を見下ろしてみました。 ここは教会の鐘楼に当たる場所らしく、細い階段が上に伸びていました。 後ろを振り返ると吹き抜けの小部屋となっていて、教会として使われていたことが分かります。 |
城から向こう岸を見てみます。 向かいの建物は中世の粉ひき小屋で、保存状態がとてもいいです。 見学等はできません。 |
街の中心に建つルーテル教会です。 オリジナルの教会は1495年に建てられました。 ルーテル教会を見るのは初めてだったので中を見学したかったのですが、時間が合わなくて入れませんでした。 |
ドベレ駅です。 リガから列車もありますが、一日に1本とか…。 駅舎は可愛いです。 私は貨車が通るのを見ましたが、味があっていつまでも見送ってしまいました。 |
街のインフォメーションです。 土日が休みなので訪問できませんでした。 ポカイニに行く際にはここで質問しておくと良いでしょう。 バスターミナルにもタクシーはいますがお金に余裕があるならガイドを雇った方が確実に石にたどり着けると思います。 |
教会のわきは広場になっています。 黄色い傘は日曜日でも開いているパブです。 ここには英語のメニューもあり食事も出来ます。 もちろんビールは安くて美味しいです。 |
バスターミナル内です。 英語は通じません。 ポカイニと紙に書いて買うのが確実です。 帰りは運転手からチケットを買えます。 |
ドシャブリ雨の中、バスは定時に出発です。 運転手に「ポカイニで降ろして」と念を押します。 すぐ降りられるように一番前に座りました。 |
ぬかるむ一本道をバスは走ります。 電灯もないので夜は真っ暗でしょうね…。 |
ポカイニの標識です。 バス停はもう少し手前に戻るのですが、運転手さんが気を利かせてくれて入口で降ろしてくれました。 |
入口からトボトボと歩くと、ようやく広場に出ます。 トイレ、案内所、看板等があります。 |
いよいよポカイニへ突入です。 |
岩発見です! 入口近くにありました。 細長い石で、裏側に回ると白い蛇のような模様があります。 |
雨で石の色が濃くなっているせいか、とても美しく感じられます。 付近には似たような石がないので、どこからか運んできたのではないかと思います。 |
さらに奥へ進むみます。 湿地には板が渡されていて歩きやすくなっていますが雨で滑りやすいです。 湿地の水は黄色で、堆積した落ち葉から染み出たタンニンがどんよりと辺りを染めていました。 |
幅広く並ぶ石たちです。 「石の土手」と名付けます。 おそらく右側の地面が見えているところに昔は水がたまっていたんだと思います。 ポカイニ人は池の際に石を並べていました。用途は不明ですが他の池にも同じような遺構が残っているので、彼らは石の配置にも決まりを作っていたことが分かります。 |
石の小山です。 外側は大きい石、中心に向かって小さい石が並べられています。 |
これも水辺に置かれたであろう石の土手です。 かなりの数が積まれていますが、古代人たちはこれらをひとつずつ集めてきてはここに積んだかと思うと胸が熱くなります。 |
石とイスと木です。 ラトヴィア人は同じ根から数本の幹が伸びている木を気にしているようです。 公式サイトにたくさんこのような木が紹介されていました。 確かに珍しいような気もしますが、どうなんでしょうね。 ポカイニにはこういう木がいくつかあるようです。 |
「石ころの銀河」と呼びたい敷石群です。(右手の草の下) 先にあるのは簡単な橋で、この敷石群を壊さず上から見下ろせるように架けられています。 |
神秘パワーが出まくりの池です。 積み石があることを考えると、この池は数百年も、ひょっとしたら1000年くらいは、ずっとここにあったと思われます。 この日は雨だったので暗い水面に雨だれが落ち、ちょっと不思議な雰囲気でした。 |
別の石積みです。 雨に濡れてツヤツヤしています。 |
中央の石は赤い色の石を使っています。 ポカイニ人は石の中央を神聖な場所として崇拝していたかもしれません。 |
ポカイニの聖なる巨石です。 ポカイニには数カ所、巨石がありますが、ここが一番重要な場所だと思いました。 巨石の周りは少し深く掘られ、掘った壁を石で補強してありました。 |
石の窪みに花が置いてありました。 最近誰かが訪れたのでしょう。 今も信仰の対象になっていることを感じました。 宇宙に届くほどのパワーが出ているそうなので、私も大雨でしたが石に寄りかかって見ました。 少しはパワーを得られたら嬉しいです。 |
ポカイニに建てられている標識はこんな感じで、なんとも頼りにならないです。 道も”けもの道”というか、縦横に訪問者が歩き回っているのでどれが本当の道なのか判断するのは難しいです。 ヘタに奥へ迷い込むとマジで道に迷うので散策は気を付けて。 |
私が一番気に入っている石積みです。 外側から大きい石を並べ始め、中心に向かって小さくなっていきます。 これだけ綺麗な「立体うずまき」はここだけですが、なぜか看板が立っていないので名無しの石積みです。 |
このお気に入りの石積みの中央には丸く削りだした石がはめ込んでありました。 御利益を得ようと触ってパワーをもらってきましたが、特に波動(笑)とかは感じませんでした。 しかしこの中心がとても重要な意味を持っていることは分かります。 「渦巻き印」は世界に色々と残されていますが、エストニアの「ヒーウーマ島」に残る人が歩けるほどの渦巻き迷路など、バルトや北欧には渦巻き印が多いので、ポカイニに渦巻き印を神聖視する人々がいたことはあってもおかしくないと思います。 |
もう一つ巨石を紹介。 ここも良いパワーをもらえるところです。 |
ポカイニの道です。 このような道が狭い範囲にいくつもあります。 大雨の中、一人トボトボと歩いていて気が付いたのですが、ヨーロッパで出くわす黒ナメクジがポカイニにはいませんでした。 また低い竹や草が生い茂っている場所なども歩きましたが、でんでん虫さえ会えませんでした。 なんとも不思議な場所です。 |