フィンランド国立博物館

教会みたいな塔がある博物館



    フィンランドの遺跡情報が欲しかったので訪問を楽しみにしていました。
    内部はこじんまりとした展示で、量はあまり多くありませんでした。

    出土した遺物以外にも、フィンランドの生活様式の変化など、インテリアの変遷なんかも展示されていたので興味のある人は是非。

博物館紹介

展示ケースが並ぶ博物館内です。
大きなガラスケースを半分に仕切り、前と後ろから展示出来るようになっています。
入り口に展示されていた「カップストーン」です。
今から1500年前という説明がありました。
深く彫られ、ゴリゴリと削られた溝が残る、なかなか珍しい石です。
「フィンランド最古の墓」と書いてある展示品です。
墓といっても小さく丸い石がオブジェのように並んでいるだけですが、紀元前5000年頃の墓だそうです。
特徴は赤土を墓に撒いているところです。
赤い土が血を表し、死よりの再生を願って使われたのではないかと説明されていました。
北国フィンランドは古代人にとっても寒くて住み難いと思うのですが遺跡の場所を見ても北極圏に近いところまで当時は進出していたようです。
地図に点在する黒い点が遺跡のある場所ですが、どれもバラバラで隣の集落に行くのも大変そうです。
旧石器時代辺りに出土した石器です。
握り部分が荒く洗練されてはいませんが、使い勝手は良さそうです。
初期の土器です。土器の表面に軽く穴を開けていますが貫通しているわけではありません。
肌がボソボソで鳩サブレみたいです。
この艶やかで品のある石は斧として使われていた。
中央に穴が開けられ、全体をつるつるに磨き上げらています。
なめらかな肌はとても美しいです。
同時代の土器などはボロボロなので、よけいにこの石の美しさが際だちます。
この石を研ぐために使われた砥石も発掘されていますが、硬い石をここまでなめらかに磨き上げるのにどれだけの日数がかかったのか知りたいです。
青銅器なども使っていました。
とても精巧で美しさを感じさせる遺物たちです。
フィンランドの世界遺産「サンマルラハデンマキ(Sammallahdenmaki)」の遺物を紹介します。
丸い石に描かれた絵です。
何を意味しているのかは分かりませんが、この石の丸さは気になりました。
フィンランドには水と石が削りだした縦穴があるのですが、そこから拾い出した石にでも彫っているんじゃないかと思います。
スイカほどの大きさでした。
丁寧に作られた石器です。 動物の頭部です。
鹿の中でもヘラジカかなぁ〜と思います。
なめらかに研磨された石器に絵が刻まれています。
北の民族が使う三角家と家畜でしょうか。
とても可愛らしい線画です。
サンマルラハデンマキを作った人たちは、どうやらこんな服や装身具を身につけていたそうです。
墓から発掘された遺物です。
その他の地域から出土した美麗な遺物も紹介します。
ちょっと重そうな首飾りです。
何に使われたのか分からない装飾品です。
ケルト独特の絡み合う獣をモチーフにしています。
バイキング時代の人はタンスなどを持たず、すべてをこのような箱に収めていたそうです。
ズラッと中世の箱が展示してあったので撮してみました。




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