世界遺産−サンマルラハデンマキ石塚群(Sammal lahdenmaki)

興味深い遺跡だけど、とにかく不便な場所にある。



    世界遺産です。
    石が積んであるだけなので、「壮大・絶景・美しい」は無いです。
    私も行くまでは「う〜ん」という感じでした。
    写真を見ても何をポイントに見たら良いのか分からなかったし…。 が、根性見せて行った甲斐があったというか、今にして思えばポカイニ遺跡との共通点などもあって、北欧宗教の広がりを感じさせる遺跡でした。
    最後に地図を載せましたので、参考にしてください。


    【関係サイト】
    サンマルラハデンマキ wiki
    地方バス matkahuolto


遺跡紹介

ラッピ(Lappi)のバス停です。
バスは時間通りに来るので早めに戻ってくるように。
遺跡の入口には誰もいません。
案内板と配布用のチラシが置いてあります。
トイレはあるので安心です。
ションボリとした木立の中を歩くと突然視界が開け、待ちに待った遺跡との対面です。
今までの苦労が報われる瞬間です。
石積みは丘の頂上に築かれ、土台にはもとからある硬い石を使っています。
積み石以外には、こういった平たい石が置いてあったりして、どういう意味があるのか気になりました。
積み石の最上部にはこういった穴があいていて、この石積みが墳墓として使われたことが分かります。
ただ小さいのでどうやって死者を埋葬したのかは謎です。
周囲には小さな石積みがポコポコと残っています。
これらを見るとポカイニ遺跡と良く似ているなと感じます。
足下を見ると、溝のようなモノが。
偶然か、それとも作られたモノなのか、気になったので撮しておきました。
不思議な「割れ石」です。
それぞれ、真っ平らな面を残す石です。
スパッと割られていて、手を当てるとスベスベなのが分かります。 真ん中の石がなければ、左右の石はもともと大きな一つの石だったことが分かります。
それを割って、間に石を置いて…。
一体、このあとどうするつもりだったのか気になります。
大きめの石が無造作に積まれています。
鏨(たがね)の跡が残っています。
木の陰に残る、ちょっと不思議な石。
私はこれを「祭壇石」と名付けました。
石積みしかないサンマルラハデンマキの遺跡の中、明らかにこの石だけ浮いた存在です。
サンマルラハデンマキの特徴は、石を四角い形に揃え、積んでいるところです。
無造作に積んでいるように見えますが、大小組み合わせて崩れにくいようにしています。
石を削る技術の紹介です。
とてもなめらかに仕上げています。
これを石と青銅の鏨だけで仕上げたのだとしたら驚くべき技術です。
帰りがけに未発掘の石積みを発見しました。
元々はこういった形で残っていたんですね。
どうして表土がなくなったのか不思議です。
石積み周辺に生えている、白い綿毛のような植物。
「白苔」というそうです。
苔といっても乾燥していて、踏むとシャリシャリします。
サンマルラハデンマキ遺跡までの看板です。
マジで遠いです。
私は全荷物が入ったリュック(5kg)を背負いながら歩いたので死にそうでした。
途中の景色。あの森の中に遺跡があります。
天気が良くて日焼けしました。
遺跡への途中にスーパーがありました。
店名は良く分からないのですが、看板から勝手に「まるチュウ」と名付けました。
この店はあちこちで見かけました。



【サンマルラハデンマキ】への行き方

簡単な地図を用意してみました。
私は赤い道を歩きましたが、帰国してから調べてみたら黒の方が距離が短いです。

赤い道で約6qあります。黒だと5qくらいかと思います。

サンマルラハデンマキ

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