ドイツ・オーストリアは遺跡だらけ−北ドルメン編





ドイツのドルメンは面白いです。
フランスのカルナックにあるドルメンと似ていますが、どことなく質実剛健の風格で、私が抱いているドイツの人のイメージと重なります。
5000年前の人と今のドイツ人は違う民族かもしれませんが、風土が人を似た性質に育てるのかもしれません。

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【北ドルメン群】

    地図で見るドルメンの配置図です。
    意外と広範囲にドルメンが広がっています。
    起点となるGrevesmuhlen街から8kmほど離れています。
    北ドルメン群へ向かう道の途中にも石で出来た遺物があるので、それを楽しみながら歩くのも良いと思いますが、人気のない道なので注意は必要です。

    この時は雨がひどく降っていたので、写真が撮りづらかったです。



【北ドルメン】
    北ドルメンの特徴は小さな石を使って墓が作られているところです。
    石の表面を良く見ると、平らにならした跡が見えます。
    この辺りの森は手入れが行き届いていて、とても歩きやすいです。


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    丸い天井石を乗せたドルメンです。
    案内板を見ると、牛が石を運んでいます。当時は馬がいなかった…という意味なんでしょうか。
    今はすっかりむき出しのドルメンですが、当時は盛り土もあったみたいです。



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    長方形墓です。
    こちらは石がしっかり並んでいて、往時の様子がよく分かります。
    デンマークやスウェーデンだと舟形墓ですが、どうしてここの人たちが長方形を好んだのかは分かりません。
    バスで1時間も行けばバルト海に出ます。
    陸路や海路で人の交流はあったと思うのですが、墓の形が違うのは地域性かと思います。



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    周囲を囲む石もない、単品のドルメンです。
    こういう単品で出来たモノもいくつかありました。



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