フランスは遺跡だらけ−考古学博物館



壁画洞窟めぐりの拠点となるレゼジー村(LES EYZIES DE TAYAC)の考古学博物館を紹介します。



村の顔となっているのは、「ミスタークロマニヨン」です。
高台から村を見守ってくれています。




    【歴史博物館(MUSSE DE PREHISTOIRE LES EYZIES DE TAYAC】
    シンプルデザインな博物館です。
    この写真では分かりませんが、地形を生かし古い砦跡を再利用した建物となっています。
    中にはショップがありますが、カフェ等の飲食できるところはありません。
    案内板はフランス語のみでした。
    クロマニヨン人の像を近くでみるには博物館に入場し、屋上に行く必要があります。

    【特徴】
    とにかく石器の数がすごいです!
    一階はほとんど石器で埋め尽くされています。
    写真のようなショーケースに石器がぎゅーぎゅーです。
    そしてそれが何列も並んでいます。
    各ショーケースにはモニターが設置されていて、展示されている石器の造り方、使い方の映像を流しています。
    これが味わい深い内容で、道具マニアのハートを射抜くこと間違いなしです。


    【展示物紹介】
    打製石器 (21cm)
    今から35万〜30年前のモノ。
    とても綺麗な色をしています。
    クロマニヨン人の子供

    赤矢印の先には、復元された子供の人形が座っています。
    5万年前頃に生きていたと思われます。

    1万5千年頃に作られた小物たちです。
    細かい所まで丁寧に彫り込まれていて、石器だけで削ったとは信じられません。
    特に 『見返り牛』の豊かな表現力は素晴らしいです。
    どこかの洞窟に残っていた彫刻。
    岩のデコボコを利用して、三次元での表現に挑戦しています。
    真ん中の馬は妊娠しているのかな? お腹の丸みが気になります。
    屋上に設置されている、「クロマニヨン人」の後ろ姿です。
    ちょっと淋しげな後ろ姿が素敵です。
    古代人というと勇猛な人間を想像しがちですが、このクロマニヨン人を見ると「意外と繊細で優しい人たちだったのかも…」と思ったりします。





「フランスは遺跡だらけ」のトップに戻る

遺跡馬鹿トップに戻る