フランスは遺跡だらけ−ロクマリアケル−(LOCMARIAQUER)



石斧で削られた素朴な線彫りが魅力です。


    【特徴】
    モルヴィアン湾に突きだした小さな半島ですが、ここにもドルメンや塚、立石(メンヒル)などがあります。
    代表的な巨石建造物は野外博物館で見ることができます。
    町中にあるインフォメーションで地図がもらえます。

    この街もバスの便が悪いので、時間をよく調べてから行くこと。


【ロクマリアケル屋外博物館(site des Megalithes)】

    ロクマリアケル屋外博物館(site des Megalithes)の入り口。
    中には映像ホールとショップがあり、屋上に上がって遺跡エリアを見渡すことができます。
    出土物の展示はありませんが、壁に吊されている発掘当時の写真は必見です。
    博物館の説明。
    3つの遺構が展示されています。
    遺跡回りにベンチが数カ所、設置されていますが日差しを遮る物がないので炎天下での観光には注意です。


    Tumulus d'Er-Grah(エル・グラーの墳墓)
    今から4300年前〜4200年前のモノ。
    長辺140m×短辺30mという巨大な墓。
    小さな石を積み上げ、天井部を大きな石で塞いでいます。

    天井石は巨大なメンヒルを割った物を使っていますが、その破片は3つに割れ、一つはガブリニ島の天井石として使われ、もう一つは次に紹介するタブル・デ・マルシャンの天井石に使われています。
    そのメンヒルには斧と動物の絵が描かれていました。


    Cairn de la Table des Marchand(ブル・デ・マルシャン−陳列台)
    今から3900年前のモノ。
    天井石はエル・グラーの元々つながっていました。
    斧のような線彫りが残っていました。
    室内は広く壁には線彫りも多数残っています。

    室内奥の巨石はおにぎり型をしています。
    天井の斧を意識して作られたのではないかと思います。


    Grand Menhir Brise
    今から4500年前のモノ。
    元は20mもあった巨大なメンヒルが倒れて4つに割れてしまっています。
    資料によると自然に倒れたのではなく、古代の人が石材にしようとして倒したらしいです。

【ピエール・プラトのドルメン(Dolmen des Pierres Plates)】

    ドルメンの正面です。
    向かって右手に立石があります。
    入り口から中を見たところです。
    地面に水たまりが見えます。
    この写真はフラッシュを焚いているので、奥まで見えますが、内部は入り口からしてすでに暗く、目が慣れるまで時間がかかります。
    最奥部です。
    途中に一ヶ所、小部屋がありました。
    壁面に模様が刻んでありましたが、写真だとよく分からないです。
    まるで人の顔のような彫刻です。
    通路途中の石に描かれていた線彫り。
    まるで木の葉のようなデザインです。
    遺跡の目の前は海!
    看板の側にドルメンがあります。



    【行き方】
    バス会社は TiMo(RESEAU DES TRANSPORTS INTERURBAINS DU MORBIHAN)
    カルナックから直接ロクマリアケルに行くバスはありません。
    ロクマリアケルに行くバスはAURAY(オーレイ)からしかないです。
    どうしてもカルナックから行く場合はカルナック−オーレイ間にある「Le Chat Noir」で下車し、街まで5km歩くしかないです。
    または「AUREY Le Ballon」で下車し、ロクマリアケル行きのバスに乗り換え、ロクマリアケルへ。

    例:行き 路線番号は1です。
      カルナック  9:00発↓
      「AUREY Le Ballon」  9:30着
      「AUREY Le Ballon」  11:00発↓
      ロクマリアケル  12:00着

    例:帰り
      ロクマリアケル  12:00発↓
      AURAYバスターミナル  12:22着

    これを見ると帰りのバスがないことに気がついていただけると思います。
    例外ですが、夏の季節に「ロクマリアケル13:50発→Le Chat Noir14:05分着」があります。

    体力があればカルナックで自転車を借りて行くことも出来ます。
    ひょっとしたら別のバス会社が適当な時間にバスを運行している可能性もあるので、インフォメーションで聞いてみてください。
    どうしても帰るための乗り物がなければ、タクシーを呼んでもらうしかないです。






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