フランスは遺跡だらけ−カルナック(carnac)



どーしてこんなに並んでいるの!? と、思わずつっこみたくなる巨石パラダイス!



Dolmens de Keraval
 
Le Geant du Manio
 


第二鉄器時代-753ローマ時代
青銅器時代-1,500ストーンヘンジ(イギリス)
新歴史時代-2,700/-2,500ピラミッド(エジプト)
-3,000ニューグレンジ(アイルランド)
-3,500ガブリニ島(フランス)
-4,500ブルターニュの巨石モニュメント(フランス)
前歴史時代-18000ラスコーの洞窟壁画(フランス)
-600,000ブルターニュに人が住み始める
-6,000,000アフリカに人類誕生


    【特徴】
    これらの巨石建造物は今から4500年前頃に作られたらしいです。
    一時はドルイド教の宗教儀式と関係があるのではないかと言われていたが、築かれた年代が離れすぎているため今は古代人の宗教施設という説が一般的になっています。

    この地域には個石、ドルメン(合体)、塚(複合体)の3タイプの巨石たちがあります。
    どれも規模が大きく見応えがあるので数日滞在しても飽きずに楽しめます。
    自転車は距離が稼げるので楽ですが、足に自信があるならゆっくりと時間をかけての徒歩散策もオススメ。
    案内所でもらえる地図は多少遺跡の位置が適当ですが観光には役に立ちます。

    以下に紹介する石たちを印した地図はこちら→カルナック地図

    1.聖ミッシェル古墳と教会
    紀元前4000年頃の古墳。高さは12m。
    内部は羨道と小部屋があるそうですが現在は封鎖されていて見ることはできません。
    頂上にこの地方独特の石のキリスト磔の像があります。
    この像は16世紀に作られました。

    ここからモルヴィアンの海が見えます。
    2.ケルマリオの巨石群(Kermario)
    大きめな石がドカドカと並んでいます。
    長さ1250m、幅100で10列にわたり1029個の石が並んでいるそうです。
    3.ケルスカンの巨石群(Kelescan)
    大きな石が直線を意識しつつもバラバラと立っています。
    ここは594個の石が13列に並んでいます。
    周囲が松林でひっそりとした印象が残りました。
    4.小メネック巨石群
    超穴場の巨石群!
    樹木の中に小さめな石達が列をなす姿がとても愛らしいです。
    太古のカルナックを彷彿とさせる情景がマニア心をトキめかせること間違いなし!
    涼しく、人もこないのでお昼を食べるにはもってこいの場所です。
    5.Dolmen de La Madeleine
    畑の中にポツンと残るドルメン。
    巨大な天井石が室内に落ち込んでいるが、完全につぶれていない姿が見どころとも言えると思います。
    ドルメンのすぐ近くには小さな教会があります。
    6.Dolmen er-Roc'h-Feutet
    林の中にドドーンと残っているドルメン。
    天井石の巨大さに圧倒されます。
    大きな板石をゼイタクに使った姿が美しいです。
    7.Le Quadrilatere
    石を長方形に並べた不思議な遺跡。
    近くにはマニオの巨石もあり、この広場が集会場のような使われ方をしたのではないかと推測できます。
    8.マニオの巨石(Le Geant du Manio)
    カルナックで一番大きな立石。
    ポツンと立つ姿は神々しく感じます。
    9.ケルマリオ内のドルメン
    道路に面しているので、すぐ分かります。
    巨大で奥行きもあり、見応えタップリです。
    10.メネック(Alignements du Menec)
    カルナックの空撮にたびたび登場する人気スポットはこの遺跡群です。
    他の巨石スポットの中でここが一番、まっすぐに並んでいます。
    長さ1165m、幅100mで11列にわたって1099個の石が並んでいます。
    近くには資料館もあり、街中の博物館よりお土産は充実しています。
    11.メネック村に残るストーンサークル

    カルナックの列石のはじっこは馬蹄形(半円)のストーンサークルが立っていて、列をふさぐ形になっています。
    今は民家が建っていて、はっきりと半円を確認することが難しいですが、保存状態はとても良いです。
    12.Dolmens de Keriaval
    林の中に残っているドルメンです。
    荒々しい積み方が男らしいです。

    13.Mane  Kerioned Dolmens
    3つの遺跡がひとつの広場に並んでいます。
    それぞれ大きく見応えがあります。
    地中に出ているドルメン



    上板がなくなり、むき出しになった石室


    これだけの大きいドルメンたちをまとめて見ると感動します。
    遺跡のすぐ下は道路になっています。
    地中に埋没している石室。奥の部屋には線彫りが残っています。

    14.Chateau d'eauのTumulus
    大きな給水塔の裏手に残る塚。
    塚の周囲にはポツン、ポツンと石が残り、塚を取り囲んでいたことが分かります。
    入り口に電灯のスイッチがあります。
    内部の石壁には彫刻が残っています。
    15.Dolmen de Kelescan
    すっかり天井板がはぎ取られているのでショボい感じを受けますが、規模としては大きい遺跡です。
    長方形に土を盛り段差を石で囲っているため形に個性的な印象も持ちます。
    みどころは石室への入り口が長辺の中央に作られていることです。

    【おまけ】

    カルナックの空に浮かぶ雲
    なんと巨石列柱の真上あたりに同じ方向で雲が浮かんでいました。
    朝、6時半頃の写真です。
    何か関係あるんでしょうか?
    AURAY町で見たキリストの磔像
    小さな石彫りですが、とても可愛らしいです。
    この地域の道祖神的な信仰を集めているそうです。







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