マルセイユ−地中海考古学博物館

    ここには南フランスから出土したケルト文化の品々が展示されています。
    以前から見たくてたまらなかった『Roquepertuse(ロクぺルテューズ)』の遺物が展示されているので行ってきました。

    遺物の写真はwikiからお借りしました。
    (写真撮影禁止で撮れませんでした)


    地中海考古学博物館


    ロクペルテューズ(Roquepertuse)
    紀元前124年、ローマ軍に破壊されました。
    一般人は住まず、司祭のみが住居を構えていたようなので、ケルト人にとっての「聖域」だったのではないかと言われている。
    ケルト人は人の頭には特別なチカラが宿っていると信じ、首狩りをし、その首を家の軒先に吊したりしていたそうです。
    この遺跡では人の頭をはめ込むために、ちょうど良くあけられた穴があいている柱が見つかっています。
    遺跡から出土した石を組み立てて、当時の使用方法を再現した図です。
    これはノストラダムスの家がある「サロンドプロヴァンス」にある蝋人形博物館で見かけた復元模型ですが、やはりこんな風に使われていたんだろうということです。
    これも同じ蝋人形館の人形です。
    こんな恐ろしい人骨柱を作った人たちはどれだけ野蛮なのかと思ったら、意外と知性的な好人物として造形されていました。
    座る像です。
    近くで見ると服の模様がびっしりと刻まれていて、人物の位の高さを感じました。
    スラッとした姿はまるでカンボジアの仏像みたいで親しみを持ちました。
    頭がつながっている不思議な石像です。
    「男と女」とか「真と嘘」など、または人間が持つ「表と裏の心」を表すなど、様々な説が出ています。
    この像を見たとき、漫画「ヤヌスの鏡」を思い出しました。
    ドラマにもなったこの作品のOPでは以下のナレーションが流れました。
    「古代ローマの神、ヤヌスは物事の内と外を同時に見る事ができたという。 この物語は ヤヌスにもう一つの心を覗かれてしまった少女の壮大な. ロマンである…もしあなたに もう一つ顔があったら…」
    本当は何に使われていたのか…永遠の謎ですね。