アディスアベバアディスアベバ
      −アディスアベバ大学内・民俗博物館
      −"RED TERROR"MARTYRS MEMORIAL MUSEUM
          (”恐怖政治”犠牲者追悼博物館)


    「民俗博物館」はアディスアベバ大学の校内にあります。
    元はハイレ・セラシエ皇帝の宮殿でした。
    様々な展示品と共に、皇帝のベッドや風呂、トイレなども見学出来るようになっています。

    "RED TERROR"は空港の近くにあります。
    見学料は「寄付」となっています。


    もともと宮殿として使われていた建物が博物館となっています。
    優しい色合いの可愛らしい建物です。
    入り口は鉄条門でちょっといかめしいですが、内部は優美な装飾に満ちています。
    通路の柱も品があります。
    ここだけ見ているとまるでヨーロッパの城に来ているのかと思ってしまいます。
    ウェルカム石像です。
    「SILTE」で見つかった石像。
    良く見ると人間の顔が彫られています。
    入場料を払い、いよいよ2階へ上がります。
    なんとライオンの剥製が!!
    これはハイレ・セラシエ王が飼っていたライオンでしょうか。
    第一展示室です。
    広々として、とても素敵な部屋でした。
    展示はエチオピアの古い道具、衣装、王と王妃の蝋人形などです。
    こちらはコーヒーセレモニーや生活で使用されていた壺などが展示されています。
    こういうのを見るとエチオピアの「コーヒー道」は奥が深く、また素晴らしい文化だと感じます。
    南部で見つかった木彫りの人物像です。
    いかにも「アフリカ!」って感じです。
    「SIDAMO」というところで見つかった石柱。
    表面には線刻が刻まれています。
    このSIDAMOというところにはこういった石柱が多く見つかっているようです。
    大きな十字架がたくさん展示されていました。
    どれも由緒正しい物のようです。
    エチオピアの楽器です。
    どんな音がするのか聞いてみたいです。

    いよいよハイレ・セラシエ皇帝のお部屋を回ります。
    大きな肖像画とベッドです。
    意外とこじんまりとしたベッドです。
    同じ部屋に執務用の机と椅子が展示されていました。
    王様用の洗面所です。
    青色の洗面台はとても清潔感があります。
    王様用の風呂です。
    壁は大理石ですね。
    今度は王妃用の洗面所を見学します。
    タイルの色がピンク色に変わりました。
    浴室です。
    広すぎて、ちょっと寒そうですね。
    水洗トイレとビデがありました。
    皇帝と皇后のお写真です。
    王室のマークが入った食器が展示されていました。
    皇后の愛用品だそうです。
    見学を終え、出口に向かう途中に変な物を発見。
    これって「トマソン物件」ですね!
    あ、でも由緒正しい”何か”なのかも!
    ティヤ遺跡のページで紹介した石像をここでも紹介します。 存在感がありますね。
    大学の敷地にはカフェもあります。


    "RED TERROR"MARTYRS MEMORIAL MUSEUM

    エチオピアの現代史を知ることが出来ます。
    ピアッサから空港までのミニバスが正面の大通りを通るので、途中下車してください。
    乙女達の像が出迎えてくれます。
    展示は写真と当時の遺物などです。
    王政の頃の人々の暮らしを写真で知ることが出来ます。
    人々の抗議がやがて革命を起こしていく様子が分かります。
    ついにハイレ・セラシエ皇帝は軍により宮殿を追い出されることになりました。
    この青いフォルクス・ワーゲンに乗せられ宮殿を去りました。
    翌日、殺害されたそうです。
    一番上の写真が後の独裁者となる「メンギスツ・ハイレ・マリアム」です。
    現在はジンバブエに亡命中で、まだ存命だそうです。(2016年現在)
    前後の関係がよく分からないのですが、こんな写真もありました。
    写真の火炎瓶と同型の物が残っていたようです。
    これも前後の関係が分からないのですが、亡くなった人たちの写真。
    投獄用に使われた牢屋を再現したもの。
    亡くなった人たちの衣類や小物を納めたロッカー。
    この建物にはたくさんの遺骨を納めた小部屋があり見学することが出来ます。



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