シバの女王の浴槽

シバの女王の浴槽とエザナ王の石碑とカレブ王の地下墓


テンプル騎士団との対面


    オベリスク公園からカレブ王の王墓へ行く途中に浴槽と石碑があります。
    ずっと坂道なので少々くたびれます。
    途中に店などないので、水は持参しましょう。
    カレブ王の墓にはテンプル騎士団の痕跡があります。

    シバの女王の浴槽

    乾燥地帯にあるアクスムにとって、ここは貴重な貯水池です。
    岩山の下に貯水池が造られているのですが、この岩山をじっくり観察すると、雨水が効率よく下に落ち込むよう考えられています。
    一滴の水も無駄にしないということなんでしょうね。
    古代アクスム人は何をするにもさりげないです。
    ロバが多いのです。
    もの悲しく鳴くロバが多いです。
    子供達は水くみが仕事で、ポリ容器に入れた水をロバのカゴに乗せます。
    貯水池の前には巨石がポツポツと置かれています。


    エザナ王の石碑

    管理人さんと石碑
    石碑の大きさがお分かりいただけるかと思います。
    ほんと、大きいです。
    見終わったらチップを要求されるので、気前よくお渡し下さい!
    4面にびっしりと文字が!
    サウジアラビア征服を神に感謝する言葉が刻まれているそうです。
    この石碑を持ち出すと死が訪れるとギリシャ語、ザビアン語、ゲズ語で書かれているそうです。


    カレブ王の地下墳墓

    王墓入り口は2つあります。
    線刻がある方の部屋を紹介します。
    照明装置はあるけれど電気は入らず、中は真っ暗です。
    見取り図に線刻のあった場所を赤い十字架で示してみました。

    案内版があるのでまずは遺跡の全体図をチェック。
    建物らしきものは残っていないので、ガランとしています。
    これが地下への入り口です。 @の部屋
    棺が3つ置いてあります。
    寝てみたかったですがダニとか嫌なので寝ませんでした。
    右端の石棺だけ4つに切られています。
    その右端の側面にテンプル騎士団の十字架が彫られています。
    フラッシュ撮影で明るく見えていますが、本当は真っ暗です。
    赤い線は私がなぞりました。
    これは左端の石棺の奥壁に彫られた十字架です。
    白いチョークでなぞってあるので多少分かりやすいです。
    Aの部屋
    部屋の入り口付近、左壁下に十字架があります。
    皆が触るので少し黒くなっています。
    本当にこれをテンプル騎士団が彫ったのでしょうか…謎が深まります。
    他にもこんな楯みたいな図案もありました。
    Bの部屋
    ここには特に何もありませんでした。
    Cの部屋
    この部屋がいちばん線刻が多かったです。
    暗いので良く探しましょう。
    小さい十字架。
    テンプル騎士団の図案より直線的で、サイズも小さいです。
    まっすぐな角が印象的な動物。
    オリックスかインパラにも見えます。
    地元の人が「象」だと言っていました。
    確かに似ています。
    天井近くの蛍光灯の上にも十字架が彫られていました。
    どうしてこの部屋だけ線刻が多いのか不思議です。
    Dの部屋
    ここにも棺がありますが、他の棺と違って作り付けになっています。
    @の部屋を正面から撮影してみました。
    巨石の枠がまるで額縁みたいです。
    懐中電灯を消して真っ暗な中、石棺に座りながら時の流れに浸るのが墓室マニアの醍醐味ですね。
    外に出ました。
    遺跡は少し高台にあります。
    遺跡を別方向から撮影してみました。
    奥の方に竪坑がありました。
    整備されていないので、降りるのはちょっと怖いです。
    床石の様子です。
    建物の面影はほとんどないし、石材を持ち帰って家を建てたような痕跡もなく、なんでこんなに何も残っていないのか…不思議な遺跡です。
    景色がとても良いです。