遺跡馬鹿−スウェーデンの遺跡と博物館


所在地 遺跡名  
ウプサラ


ストックホルムのアーランダ国際空港から直通バスが出てます。
ウプサラ大学の石碑群

ウプサラ大学を目指して歩いていくと、緑の芝生が見えてきます。
そこにドカドカと本やネットで目にした石碑たちが立っています。
柵もないので触り放題! 
坂の途中にある大聖堂の庭にも石碑が数個あるので忘れずに訪問してください。
ウプサラ ウプサラの王墓

ウプサラの市内から乗り合いバスで行けます。
木立を抜けると、ぽかーんと広い景色の中に古墳が並んでいます。
登ったり、周囲を巡ったりするのが楽しいです。
敷地内には博物館があり、出土物の展示とミヤゲ物を売っています。
近くの教会には数個の石碑があります。
教会の庭にはちょっと古風な建物が建ってます。
北欧風というか、必見です。
ストックホルムスウェーデン考古学博物館

バイキングを知るにはまずここへ!
北欧スタイルというか洗練されたディスプレイを楽しみつつ、バイキングたちの遺物にマッタリと浸ることができます。
圧巻は神々に捧げられた装飾品! 黄金の山!
デザインも素晴らしいですが、量もケタ外れ!
圧倒されます。

売店が可愛いのでオススメ。荷物はロッカーに預けます。

ストックホルムバーサ号博物館

処女航海で沈んだバーサ号を引き上げ、水死した人たちまで丸ごと展示してあります。
17世紀の船です。
当時の豪華絢爛な彫刻技術がフルに生かされた美しい装飾が素晴らしいです。
とにかくデカイので、カメラには収まりきらない!!

ここには船マニアが喜びそうなグッズ屋があります。
ゴットランドバイキングの墓



墓の横に設置された案内板の絵です。
当時の村の生活や葬式の様子が描かれています。
絵を見ると海岸まで木は生えていなかったみたいです。

地上を海に見立て、浮いているかのような石の配置は素晴らしいです。

ヴィスビー考古学博物館

古い建物を使っています。
入り口を入るとすぐに、石碑たちが出迎えてくれます。





美しい模様も素敵ですが、バイキングの姿が描かれた石碑は面白いです。
この博物館に来て知ったのですが、バイキング船の帆は一枚布ではなく、細長く切った布を格子状に織り込んで作られているということ。
石碑に残された船の絵からも帆の様子がよく分かります。
といっても、見るからにモロそうな帆なのですが、これで遠い国まで行って暴れまくっていたとは本当にオドロキです。



これらは島に残るお墓です。
人骨も一緒に展示するのが素晴らしいです。
バイキングは火葬なので骨壺に入れて埋葬しています。
火葬しない場合もあります。
また舟形の墓の上に薪を積んでその上で焼いて終わりにする場合もあります。

カルマル
カルマル城

1397年カルマル同盟が結ばれた城として有名です。
私が行った時は、城の中で結婚式が行われていました。
また市民による無料のコンサートも開かれていて、これにも参加させていただきました。
城は海沿いにあり、ここから眺める海は美しかったです。
城は博物館としても開放されていて、綺麗なホールもあれば監禁部屋などもあり、見どころは豊富です。
エーランド島エーランド島の舟形墓

エーランド島は幅が4kmしかない、細長い島です。
風が島を吹き抜けていくため、あまり大きな木は生えていません。
その風を利用するために建てられた風車が島のシンボルとなっています。




島にはいくつか舟形墓ポイントがありますが、ここは広い敷地に舟形墓、ストーンサークル、屏風岩などが残っています。



面白いというか、当時の人たちのこだわりを感じたのは屏風岩です↑。
190センチほどの高さがあります。
横から見るとキレイに幅が揃えられています。
岩面に多少デコボコが残り、彫刻がされていたのではないかと思います。

カラフルな石たち。

風雪を耐えてきた石たちが、妙にカラフルなのはどうしてでしょうね?
赤かったり、黄色だったり、灰色だったり、焦げ茶だったり…。
石の配列を楽しみ、また個々の色を楽しめるのがこの遺跡の特徴だと思いました。

イスタAles Stener
(アーレス・ステーナー)



バスの本数はとても少ないので注意が必要です。
駅前からタクシーで行くと3500円くらい(片道)
駅横にあるユースホステルは家族用で一人だと泊めてくれません。
かなり離れた所にユースはありますが、これもバスの便が悪いです。
巨大な巨大な舟形墓です。
見晴らしの良い丘の上にあり、目の前は青い海です。
周辺には石切場などないので、これらの巨石を丘まで引っ張りあげたのは大変な労力だったと思います。
配色は赤と黒の石が多く、両端の軸石はキラキラと光る石を使っていました。
もともとは四角い石だったと思うのですが、海風で角が丸くなっている石が多かったです。



左右の石の数は27個。南東に向かって伸びています。
石の配置、ひとつひとつに意味があるそうです。

古い写真を見ると発掘前は石の高さを超えるほどの土が覆い、パッと見ただけでは舟形の石が埋まっているようには見えないくらいです。

この遺跡には牛が放牧されているので、あちこちに牛糞が落ちています。
牛は目が合うと睨んでくるので、これも注意が必要です。

丘の下には売店があります。
遺跡は入場無料。
案内所はありません。
休息所もありません。


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