遺跡馬鹿−イタリアの遺跡と博物館


所在地 遺跡名  
ローマ サン・ピエトロ寺院

カトリックの総本山。
入り口入ってすぐ右手にミケランジェロの最高傑作「ピエタ像」があります。
十字架から降ろされたイエスを聖母マリアが抱きかかえる姿は心を打つものがあります。
個人的には世界最高の彫像と思ってます。

裏手には「最後の審判(ミケランジェロ作)で有名なシスティーナ礼拝堂があります。
ローマ フォロ・ロマーノ

古代ローマの宗教、政治、軍事、経済の中心となった広場の遺跡。
周りの遊歩道からでも十分見学は出来るが、やはり当時と同じ地面を踏みたいマニアは入場料を払ってでも見学しよう。
気になるのは「ブルータス、お前もか」と叫んで殺されたシーザーは、レンガ造りの4階建ての建物「元老院クーリア」の前で殺されました。
しみじみその場所で思いを馳せてみましょう。
ローマコロッセオ

AD80にティトウス帝が娯楽のために建てた円形競技場。
当時は5万人以上の収容人員を誇っていたという。
ローマパンテオン(汎神殿) ローマ水道を引いた都市計画家アグリッパによりBC27に建設された神殿。ドームの高さは43.3m、天窓の直径は9m。
ミケランジェロが「天使の設計」と賞賛した神殿。
内部は不思議な荘厳さがあり、天窓から降り注ぐ陽光がまぶしかったです。
しかし前夜、雨でも降ったのか中央には水たまりが出来ていましたが、それはそれでおもしろかったです。
ローマサンタ・マリア・イン・コスメディン教会
真実の口
映画「ローマの休日」でおなじみの「真実の口」
もとは排水溝のふただったといわれているそうです。
多くの観光客はこの円盤ばかりに目がいってますが、この教会じたいもなかなか年経た感じで、印象深く残っています。
でも「真実の口」に手を入れてみる時、善人(嘘)の私も、ちょっとドキドキしちゃいました。
ローマ
アッピア街道
カタコンベ 初期キリスト教徒の地下墓地。
作られた当時、キリスト教は未公認だったため、信者たちは家族や殉教者たちを郊外の地下に埋葬した。
しかし殉教者の数が増えたため、下へ下へと掘り進み、何層にもなってしまった。
ナポリ ポンペイ

AD79年8月24日ペズビオ火山の噴火による火山礫、灰の雨、泥流におおわれて滅んだ都市。
とても広く、迷子になりそうなほどでした。
目玉はやはり噴火で亡くなったポンペイ人の石膏像でしょう。
これは大通りから外れているので、分厚いガイドブックをもった外人バックパッカーにでも聞いた方が早いでしょう。
実物を目の当たりにするとやはりショックというか、お悔やみ申しあげたくなりました。
ナポリポンペイ
秘儀の館

ディオニッソス(バッカス)の秘儀の全貌を描いた壁画(BC1)が有名。
「ポンペイの赤」と呼ばれる色使いが印象的です。
この部屋は「秘儀」が描かれているのですが、見ただけではさっぱり分かりません。
情報の仕込みが必要です。
ナポリエルコラーノ

ポンペイとともに79年ヴェスヴィオ火山の噴火で溶岩に埋まった町
ここは私に言わせると、ポンペイよりインパクトが強かったです。
駅からの道をだらだらと下り、突き当たりにでるとそこは絶壁。
目線を下にさげてみると一つの町が廃墟となって自分の足元に広がっているのです。
「この高さの分、埋まっていたんだな…」と感慨無量。
町の規模は5000人ほどの人口だったのでそんなに大きくはありませんが、この遺跡を掘り出した考古学者の努力にも頭が下がりました。
ナポリナポリ国立考古学博物館 遺跡マニアなら是非とも訪れて欲しいところ。
ここには教科書でもおなじみの「アレクサンダー大王の戦い」があります。
大モザイクで出来ているこの作品はアレクサンダー大王が生き生きと描かれていて、その偉業を成し遂げたパワーがヒシヒシと伝わってきます。



  遺跡馬鹿−シチリアの遺跡と博物館


所在地 遺跡名  
パレルモ 州立考古学博物館

シチリアの各地から出土した遺物を展示してあります。
もとは修道院だった建物なので、落ち着いた中庭が残っています。
アグリジェント アグリジェント

ギリシャ植民地時代の遺跡
丘の上にあるので、ここからの景色はとても素晴らしいです。
見所は多すぎて紹介しきれませんが、とてもよく残っているので、丹念に見て回ると、結構時間もかかります。
アグリジェント考古学博物館

アグリジェントから発掘された品々やギリシャ時代の壺などが展示されています。
カメラOKです。
マルサラマルサラ考古学博物館

なんといってもここの目玉は「海中から引き上げた本物のフェニキア船」です。
写真はおそらく積み荷であったと思われる「アンフォラの壺」です。
マルサラモツィア

島全土がカルタゴ人の遺跡という、とても珍しいところです。
マルサラ
(モツィア)
ホイタッカー博物館

ここの目玉は妖しい魅力の「モツィアの青年像」です。
「フェニキア時代の傑作!」とも言われるこの像、男性像なのに体にまとうプリーツがとても丁寧に彫刻されています。
セジェスタセジェスタ

ここにはバルバロ山の斜面に建設された、紀元前3世紀ギリシャ劇場があります。また、その麓には用途不明の神殿が残されています。
セリヌンテセリヌンテ

海に面した高台にギリシャ時代の神殿やカルタゴ人の住居跡などが残る、天然博物館のような遺跡です。
シラクーサ天国の石切場

このエリアには天然の奇岩や石をくり抜いて造った劇場や墓、闘技場などなど、さまざまな用途の公共施設が残っています。




  遺跡馬鹿−マルタの遺跡と博物館


所在地 遺跡名  
バレッタハジャール・キム

この遺跡は紀元前2800から2400年に建造された神殿です。
名前の由来は「聖なる石」「崇拝の石」から来ているそうです。
この遺跡と次のムナイドラ遺跡は海に臨む岸壁の上にあるので、とても景色がいいです。
バレッタムナイドラ

紀元前3000年から2400年に建造された神殿です。
ハジャール・キムよりも古く、入口右手の神殿はマルタ島の中で一番古いとされています。
バレッタタルシーン

紀元前3000年から2500年に建造された神殿です。
狭い敷地に3つの神殿が建てられています。
現地に残る彫刻群はほとんど模造品で、オリジナルは考古学博物館に展示してあります。
バレッタタ・ハジュラット

鉄柵に特殊な南京錠がかけられているので、中に入って見学することができないのが残念ですが、ここにもマルタ様式の神殿が残っています。 紀元前3800から3600年位に建造された神殿です。
バレッタガール・ダラム洞窟

マルタ島の地下にこんな空洞があるのかと、驚きました。
深さはそれほどありませんが、印象深い洞窟です。
バレッタマルタ考古学博物館

マルタ島で出土した貴重品がズラ〜っと展示してあります。
目玉中の目玉は「眠れる女神」の像。
スポットライトを浴びながら長い眠りを続ける女神。
当時はこうやって巫女が信者に神託したのかもしれません。
イムディナローマ古美術館

ローマ時代のモザイク床が残る、小さな博物館です。
ここの目玉は立体的に模様が浮き上がって見えるという、モザイクの床です。
ゴゾ島ジュガンティーヤ

ゴゾ島に残る、この遺跡は巨人女性サンスーナが建造したという伝説をもつ、なかなか神秘的な遺跡です。
ゴゾ島
(sannat)
タ・チェンクのドルメン

ドルメンだけが残っているので、よほど好きな人にしか勧められませんが、なかなか立派なドルメンです。
ゴゾ島考古学博物館マルタ島やゴゾ島で発掘された土器が展示されています。
目玉は2階のフロアーで、各地から出土した人骨がいっぱい展示されていました。焼いた骨が多いので、カルタゴ人のものと思われます。


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