遺跡馬鹿−中国の遺跡と博物館


所在地 遺跡名  
北京 万里の長城

宇宙から見ることの出来る唯一の建造物といわれる。 万里の長城は東は渤海湾の山海関、西は甘粛省の嘉峪関に至る、全長6000キロ、中国の里程で1万2000華里にあたる。
建設は秦の始皇帝以前より始まり、明代になって現在の形になった。
見学する範囲が長く、高低差もあるのでけっこう大変。
私の時はツアーに入ると回りの博物館も強制的に見学するようになっていて、なぜかホルマリン漬けの胎児とか見せられた覚えがあります。
北京 帝陵 明の13代皇帝の万歴帝と2人の皇后が埋葬されている。
陵墓は地下宮殿と呼ばれるほど深い地下に造られている。
中にはいるとひんやりとして気持ちがいい。
こんな権力を欲しいと思いました。
山海関 山海関 万里の長城の東の果て。海の中へ消えていく長城を想像しつつ、期待に胸を膨らませて見に行くと、ちょっとがっかり。立派に復元された砦が待ってます。
恐県 恐県石窟

穴場的な石窟。規模は小さいが端正な顔立ちの仏さまを見ることが出来ます。町からちょっと離れていて、歩いていくのは大変だと思います。町の近くに古墳があり、畑の中に石造りの動物が並んでいる。中秋の名月のころ行ったので、町のあちこちに月餅屋台が出てて、とてもおもしろかったです。
洛陽 龍門石窟

北魏時代に造営が始められ、その後400年間にわたり彫り続けられた。
唐時代のものが一番多い。なかでも唐代の女帝「則天武后」をモデルにしたといわれる「廬舎那仏」がみどころ。
昔の絵はがきには大仏の足元に人が貼りついて、あのポーズをとっていたりするが今は柵ができて近づくことは出来ません。
個人的には一番古い窟(古陽洞)が好きです。
対岸にある寺(白楽天の墓がある)からみる龍門石窟もなかなかの景観。
この寺にはちいさな窟がひとつあり、内部には僧侶の浮き彫りがある。
南京南京博物館 江蘇省の文物が展示されている。玉で覆われたやつ
大同 雲崗石窟

中国三大石窟のひとつ。北魏の興安2年(453年)より彫り始められ、495年まで続く。
東西の長さが約1キロある。
なによりも露天大仏がいい。大きくてどっしりとした風格が足を止めさせる。
川を挟んで石窟の向かい側は石炭の採れる山らしい。石窟へ行く道はこまかい石炭がちっている。
トルファン(吐魯番) 高昌故城

5世紀末に国王が都を築き、7世紀には最盛期を迎えていた。
西遊記で知られる玄奘三蔵が仏典を求めてインドに行く途中に立ち寄り、帰国途中に再び訪れるとすでに高昌国はすでに滅びた後だったそうです(涙)。
トルファン 交河故城

紀元前2世紀に建てられ、14世紀の元代にさびれたという。
東西を川に挟まれているので見晴らしがよい。
城内の細い路地を歩いていると、当時の住人がヒョイと顔を出しそうな雰囲気がある。
ここも風の音だけが聞こえる廃墟なのでもの悲しいです。
トルファン ペゼクリク千仏洞 9〜13世紀の高昌国時代に一番栄えたが、その後イスラム教徒に破壊されたり、他国の探検隊に持ち去られたりして、あまり見るべきものはないが、辺りの風景はおもむきがある。
トルファン アスターナ古墳群 調査中
トルファン 蘇公塔

幾何学模様が美しい塔が目印。
青い空に褐色の塔が美しく、良い写真がとれるところ。
裏手にはちょっと荒れ果てた墓地があるので、好きな人にはたまらないでしょう。
ここへ行くまでの風景がシルクロードらしくてとてもよい。
久保田早紀が歌う異邦人をバックにしたコマーシャルはここで撮影されたそうだ。
カシュガル(喀什) ホージャ廟(香妃の墓)

美しいタイルが印象的なモスク風な建物。内部にはホージャ一族の5代にわたる72人が埋葬されている。
ホージャ妃の伝説もさることながら、ここの廟の静けさはとても印象的。
敦煌 莫高窟 中国三大石窟の最高峰。4世紀から14世紀にかけて造営される。現存する窟は492もある。
見学に行くといくつも似たような窟を見せられるので大部分の人が途中で気力を欠いてくる。
それほど規模が大きい。朝御飯をしっかり食べて、気合いを入れて見学しよう。
私が行ったときは脇から山の上に登れたが、今はダメらしい。
山に登ってもなにもないが、「タクラマカンの風」が肌に感じられる。
嘉峪関 嘉峪関

山海関から続く万里の長城は6000キロの距離を経てこの嘉峪関で終わりになる。
最後は砂漠の中へと姿を消して行く。
町自体は何もないが、練った小麦粉を指でピンピンつまんで鍋に投げ入れ、野菜とゆでて出してくれる料理がおいしかった。
昔のスイトンのような歯ごたえととろみ加減がたまらない。ピンピン飛ばした団子が鍋にぴったり入っていくのが見事な職人技だった。
今でもあるのだろうか、その店。
張液 調査中
蘭州 炳霊寺石窟

船に乗って石窟へ向かうというアドベンチャー気分満点のところ。
船着き場から川に張り出した遊歩道を通って各窟を見学して行く。
途中、桃河と黄河が混じり合う合流点は水の色がはっきり分かれて見える。
磨崖大仏も見応えあり。
私は安くあげるため中国人に化けて行ったので苦労も多かったです。
天水 麦積山

形が麦藁を積み重ねたようにみえるところからこの名前がついた。 大部分は4世紀の五胡十六国の時代から隋にかけて掘り進められました。 西魏中頃の仏像は細身で涼しげな笑みがとても魅力的。 しかし私が行ったときは多くの窟が鉄の扉で締め切れられていて内部に入ることが出来なかったのが、残念。金網ごしでは興味半減。 磨崖三尊像のあたりで紙をちぎって飛ばすと上昇気流で上へと登ってゆく。 日本でも数年前、展覧会が行われた。
西安 兵馬俑坑

説明するまでもないが、秦の始皇帝のための土人形がどっさり埋まっているところ。入場料がとても高く、外国人にはつらい。 駐車場から博物館入口までは土産物屋がならび、西安の農民手芸作品が買える。黄土高原で生まれた手芸品はどれもカラフルで愛らしく、私も何十点も持っている。また近所の土で焼いた兵馬俑人形も良い記念になるので頑張って値切って買ってみましょう。タオルで巻いておけば日本まで割らずに持って帰れます。
西安 華清池 玄宗皇帝と楊貴妃の恋の宮殿があったところ。今でも温泉が湧き、入浴することができる。裏手の山は登ることができる。頂上には峰火台がある。ここからは絶景が楽しめます。
西安 秦の始皇帝陵 ただの土まんじゅうに見えるが、その地下に埋まっているモノはすごいらしい。 しかしここには何もないと言う人と、いや、本当は掘り出したいが保存にお金がかかるから手を付けられないでいるという説もある。考古学者いわく、「あそこには何もない。実は○○なので○○してる」らしい。
西安 大雁塔
(遺跡じゃないけど紹介)
慈恩寺の境内に建つ高さ64メートルの塔。ここは西遊記の玄奘三蔵がインドから持ち帰った教典657部を翻訳したところ。 シンドイが最上部まで登ってみよう。昔はこのあたりまで城壁が伸びていた。
西安陜西歴史博物館 壮大な唐王朝風造りの建物。広く、膨大な量の展示物なので見終わるころにはヘロヘロになります。 入場料も高い。
西安碑林 歴代書家の名碑を多く集めたところ。とにかく沢山の石碑がズラズラと並んでいる。 古代ローマからキリスト教の伝来を伝える「大秦景教流行中国碑(大秦はローマ帝国、景教はキリスト教の一派)」は有名。
西安近郊黄帝陵

中国で最初の皇帝でもある、黄帝の墓。
黄帝の足跡が置かれている。
ずいぶん大きな人だったようだ。
延安延安石窟

延安を見下ろす山の中腹にある石窟。
小規模ながら美しい彫像を見ることが出来ます。
延安延安仏塔

意外に高さのある仏塔です。
延安のシンボル的建物です。
延安毛沢東住居跡

毛沢東が生活していた住居跡。
当時、毛沢東が座っていた椅子、机等々を見ることが出来ます。
大足(ダイソク)
( 四川省)
宝頂山石窟

ここの石刻は宋大に造られたもので、色彩や表情が豊かで見ているだけでも楽しい。31メートルの涅槃像が有名だが、絶対のおすすめは通路終点あたりにある「千手観音像」。保護のために建物で覆われているが、その薄暗さがより神妙な雰囲気を生み出している。壁から伸びた手が見ている自分に絡まってくるようで、恐いほどの迫力がある。
チベット ラサ・ポタラ宮
(遺跡じゃないけど)
ダライ・ラマの宮殿であったところ。内部は迷路のようになっていて、どこかの部屋に歴代ダライ・ラマのミイラが安置されている。 シャンバラという理想の世界に通じる扉がこの宮殿のどこかにつながっているという伝説がある。


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