感想いろいろ 投稿者:管理人 投稿日:2011/02/15(Tue) 08:59 No.1436 ども、管理人です。
今、上野の国立博物館で開催中の「平山郁夫展」に行ってきました。 小雪降る寒い日でしたが、多くの来場者があり、さすがは平山さんだと感服つかまつったでござる。
平山さんの絵は素人が言うのもアレですが、もわわ〜んとした色が多く、寝ぼけたまま景色を見ているような印象の絵が多いのですが、今回はそんな印象を吹き飛ばすようなレアアイテムが展示されていました。 それは、薬師寺に奉納した壁画の中にある作品「須弥山」の原寸大の下絵なんですが、これがヒジョーに素晴らしいです。 画家の目というか、凡人と天才の差はこれほど違うのかと思うような傑作でした。 なんか山肌に濃いところ、薄いところを描き入れているのだけれど、数と丁寧さに何か執念みたいなモノを感じました。 私は「どーせ塗っちゃうんだから、こんなに丁寧に描くことないのに…」と思うわけですが、画家とは目に見えるモノを描かずにはおれないものなのだなと思いました。 3月6日まで開催中なので、観て欲しいです。 絵以外にも美しいガンダーラ仏がたくさん展示されていました。
世界ふしぎ発見の感想もたまってしまいました。 チョコチョコと遺跡が出るのであなどれません。
「ブラジル 珍獣紀行! 熱帯草原と巨大哺乳類の謎!」 内陸にある「カピバラ山地国立公園」を訪問するのですが、ブラジルにこんな岩場があることを始めて知りました。 奇岩ペドラ・ララーダの巨大な穴も凄かったですが、見どころは岩に描かれていた絵です。 露天なのに一万年も絵が残っていたことには驚きました。 酸化鉄で描かれた3万点以上ものシカ、カピバラ、サル…どれも可愛く描かれていて、特徴も良く捉えられていました。 大きい動物と小さい人間の対比もちゃんと描かれていて、当時の狩りの様子がよく分かりました。
「ミステリーアドベンチャー 琉球王朝の秘密!」 北谷町(ちゃたんちょう)の沖合にある海底遺跡が登場しました。 グスクと呼ばれる城の城壁がどれもなめらかな曲線を描くのは何故か?という問いに「沖縄人は曲線を好む」みたいな答があって、それはすごく興味深いと思いました。 極端に角を嫌う性分は「石敢當(いしがんとう)」を曲がり角に置くこだわりにも現れていると思います。
民族が感じる「好み」って意外に長く引き継がれるように思うのですが、じゃ、海底に沈んでいる遺跡が角張っているのは何故か?という疑問が湧いてきます。 これは海底遺跡を作った民族と今の沖縄民族は無関係の民族であることの証になるのかなーと思いました。 確か海底から引き上げられた石に文字があって、それがどこかの島の島文字に似ているというのを見たことがありましたし、与那国島の陸上に海底遺跡に似た石棚があるのも知っていますが、それがあったとしても、やはり遺跡と現沖縄人は関係がないのではないかと思ったりしました。
「インド 閉ざされていた秘境 アッサムとナガランド」 せっかくナガランドに行ったのに、ただの観光旅行になっていて残念でした。 苦労して行ったのだから、もうちょっとナガランドならではの秘密を紹介して欲しかったです。 市場散歩とか生活拝見…祭りに参加。 ありきたりだなと感じました。
■続縄文文化 国立博物館の考古学ルームに北海道の石器などが多く展示されるようになりました。 時代区分を「続縄文文化」とし、紀元前3世紀〜紀元7世紀までの時代を指すようですが、とても興味深かったです。 今まで北海道の文化はほとんど紹介されることがなかったし、あってもアイヌ文化どまりだったので、この流れは大歓迎です。 今まで日の目を見ることがなかった北海道の遺跡などが注目される予感もします。
じゃ、また!(´ω`)ノ~~~
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